お腹の赤い鳥を見つけたよ!
この鳥はどんな鳥なのかな?
こんな疑問にお答えします。
写真の鳥は、アカハラ。
「赤いお腹」が特徴的な大型ツグミ類の鳥です。
冬は地面でゴソゴソえさ探ししているイメージがありますが…
夏はユニークなさえずりをするなど、また異なる印象を持つ鳥なのです!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、アカハラの特徴と魅力を紹介します。
アカハラは赤いお腹の大型ツグミ類
アカハラは「スズメ目ヒタキ科」というグループに属する鳥。
名前の通り、「赤いお腹」が特徴的な鳥です。
赤いお腹が特徴的なアカハラ
またアカハラは、ヒタキ科の中でも「大型ツグミ類」と呼ばれる鳥たちの仲間でもあります。
かつて、「ツグミ科」というグループがありました。(現在ツグミ科は、今はヒタキ科に含まれています)
大型ツグミ類とは、”旧ツグミ科の中で大型の鳥たちのこと"を指します。
ところで、アカハラの名前の由来となっている「赤いお腹」。
名前の由来ともなっているからには、さぞやこの種ならではのユニークな特徴なのだろう…と思いますよね?
ところが実は大型ツグミ類の中には他にもお腹の赤い種がいて(マミチャジナイやアカコッコなど)、赤いお腹はアカハラの専売特許ではないのです。
マミチャジナイも赤いお腹を持つ
とはいえ渡り期などを除くと、アカハラ以外には赤いお腹を持つ大型ツグミ類に出会うことは少ないです。
なので赤いお腹を持つ大型ツグミ類として、一番に連想されるのはアカハラで間違いないでしょう!
アカハラは冬と夏で見られる場所が違う
アカハラは渡りの仕方で区分すると「漂鳥」に属する鳥です。
漂鳥とは、季節に応じて国内での移動をする鳥のこと。(海は渡らず、平地と山地の移動など)
冬鳥や夏鳥は特定の季節の姿しか見られないですが、"夏と冬それぞれの行動を見られること"は漂鳥の大きな魅力ですね。
さてアカハラは、夏は山地で過ごし冬は平地の林などで過ごします。
そのため、冬であれば身近な場所でも出会いやすい鳥です。
大型ツグミ類の中では、ツグミ・シロハラと並んで身近な場所で観察しやすい種なのです。
冬は平地の林で見ることができるアカハラ
冬のアカハラは林縁の地面を歩き周り、ゴソゴソと落ち葉をめくってえさ探しをしており、その印象が強いです。
ところが夏や渡り期にアカハラに出会うと、実は地面よりも樹上で見られることが多いのです。
しかも警戒心も冬よりも強く、警戒するとすぐに樹上に飛んで隠れてしまうことも多い。
このように漂鳥の観察は、"季節によって行動が異なる"というのも面白いのですよね。
さらにアカハラは鳴き声も特徴的で、夏には「キャラン、キャラン」と美しくもユニークな鳴き声を聴くこともできます。
夏に山に出かけた時などにアカハラと出会った際には、冬との行動の違いにも注目してみてください!
アカハラと同じ分類に属する鳥たち
アカハラはスズメ目ヒタキ科に属する鳥。同じ分類の鳥たちを以下で紹介しています。
[スズメ目]
スズメ目の野鳥まとめ|美しい声を持つ鳥類最大のグループ
▼
[ヒタキ科]
ヒタキ科の野鳥の種類と魅力|綺麗な鳴き声!華やかな羽!季節を彩る鳥たち
おわりに:アカハラを観察してみよう!
アカハラには、夏は山で、冬は平地の林で出会うことができます。
夏と冬で異なる行動を観察することができるので、ぜひそれぞれの季節のアカハラを探して観察してみてください!
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