あ、ヒノキの上を小さな鳥が飛び回っているよ!
この鳥はどんな鳥なのかな?
こんな疑問にお答えします。
写真の鳥は、キクイタダキ。
すばしっこく動き回る、”日本最小の鳥”です。
さらにその頭部には「菊」の名を冠する黄色の羽があり、可愛らしくも風情のある鳥なのです!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、キクイタダキの特徴と魅力を紹介します。
キクイタダキは日本最小の鳥
キクイタダキは「スズメ目キクイタダキ科」というグループに属する鳥。
全長10cmほどの、”日本最小の鳥”です。
日本最小のキクイタダキ
小さくて似たような色味の小鳥といえば、「メジロ」がいます。
メジロ
メジロは身近な小鳥の中でもかなり小さな印象がありますが、それでも全長12cm。
キクイタダキは、メジロよりもさらに2cmも小さいのですね。
さらにキクイタダキは小さい上に常に忙しなく動き回り、その姿をじっくりと観察するのは大変。
実際にやってみようとすると実感すると思いますが、彼らを写真に収めようとするとなるとなかなか至難の業です。
その分、撮影できた時はとっても嬉しい気持ちになるのですけどね!
キクイタダキ(菊戴)は頭に菊を冠する鳥
ところで「キクイタダキ(菊戴)」とは、なかなか粋な名前を持っていますよね。
この名前は、頭頂にある”黄色い羽”が由来です。
頭頂に黄色い羽を持つキクイタダキ
この特徴的な黄色い羽が「菊」に見立てられたのですね。
ところでキクイタダキは樹上で活動するため、どうしても上を見上げる形で観察することが多くなります。
なので、なかなかこの美しい菊をじっくりと観察できることは少ない。
そんな中でもこの菊マークを拝めた時は、なんだかラッキーな気分になるのですよね。
キクイタダキは可愛らしさに加えて縁起の良さそうな要素を持つ、魅力的な鳥なのです!
キクイタダキは針葉樹が大好き
キクイタダキは「針葉樹」が大好きな鳥です。
例えば、スギやヒノキ、マツなどの上でよく見られます。
針葉樹でよく見られるキクイタダキ
ところでキクイタダキという名前はあまり聞かないし、なかなか見られない鳥なのでは?と思う方も多いかもしれません。
実際いつでもどこでも見られる鳥というわけではありませんが、秋〜冬は意外と身近な公園でも見られたりします。
というのも、キクイタダキは留鳥または漂鳥です。
このうち「漂鳥」の行動をするものは夏は山で過ごし、冬には低地の公園などに移動して越冬するものもいるのです。
つまり秋〜冬の公園では、キクイタダキを見つけられるチャンスも大いにあるということ。
ところがサイズや色味的に、メジロなどと思われて気付かれないことも多い。
というわけで、ここは野鳥観察の腕の見せどころです。
先述した通り、キクイタダキは針葉樹を好みます。
キクイタダキが見られる可能性がある秋〜冬には針葉樹があったらその樹上などを注意深く観察し、ぜひキクイタダキを見つけてみてください!
キクイタダキと同じ分類に属する鳥たち
キクイタダキはスズメ目キクイタダキ科に属する鳥。同じ分類の鳥たちを以下で紹介しています。
[スズメ目]
スズメ目の野鳥まとめ|美しい声を持つ鳥類最大のグループ
▼
[キクイタダキ科]
おわりに:キクイタダキを観察してみよう!
キクイタダキは、季節によっては身近な公園で出会うことができます。
もし家の近くに緑の多い公園などがあれば、キクイタダキの姿を探してみてください!
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