今度北海道に行くんだけど、生き物を観察するならどういう場所がいいんだろう?
こんな疑問にお答えします。
北海道は日本最北端に位置し、最大の面積を持つ都道府県でもあります。
また気候区分においては、日本の国土のほとんどが「温帯」に属しますが、北海道は「亜寒帯(冷帯)」に属します。
そのため、本州では出会いにくかったり・北海道固有の生き物が多く生息しているんですよね。
北海道は大きく様々な環境がありますが、その中でも「広大な湿地」は北海道ならではの環境。
というわけで、今回は”北海道の湿地の生き物”に焦点を当てたいと思います!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な生き物に出会ってきました。
そんな生き物好きの僕が、北海道の湿地で出会える生き物を紹介します。
北海道の湿地の魅力
北海道には、日本最大の湿地である「釧路湿原」をはじめ、広大な湿地が数多くあります。
また北海道では10箇所以上の湿地が「ラムサール条約湿地(※)」に登録されており、貴重な生態系があることが分かります。
「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約(ラムサール条約)」に基づき登録された、国際的に重要な湿地のこと。登録された湿地は適正な保全・利用が図られる
僕は道東・道北の湿地を訪れることが多いのですが、北海道の湿地は雄大で素晴らしいです。
北海道では”視界の全てが湿原”といった、本州ではなかなか見られない光景が普通に見られることも。
夏のサロベツ湿原
北海道はこのような豊かな環境に加えて気候帯も異なるため、見られる生き物も本州とは大きく異なります。
北海道で生き物観察する際、特に注目したいものの1つが「野鳥」です。
野鳥は、繁殖期と非繁殖期を異なる場所で過ごすものも多いです。
例えば、冬は平地の森や公園で過ごす鳥も、夏の繁殖期では山地に移動をしたり。
北海道では気候が涼しいため、本州から北上して北海道の平地で繁殖活動をする鳥も少なくありません。
このような理由から、北海道では本州とは異なる鳥の繁殖期の姿を観察することができるのです。
特に「湿原で美しい花と鳥のセット」は、本州ではなかなか観察しづらいけど、北海道ではとても観察しやすいです。
花の上に乗るノビタキ
このように、北海道では本州では見られない光景や風景、生き物を見ることができます。
実際には1つ1つの湿地にはそれぞれ個性があるため、ひとくくりには出来ないのですが…
それでも本州では出会いにくいものを中心に、「北海道の湿原ならではで見られる生き物」を紹介していきたいと思います。
北海道の湿原で見られる生き物
鳥
先述した通り、夏の本州では見られない鳥を観察できます。
「冬しか見たことなかったけど、夏羽はこんな姿なのか!さえずりはこんな感じなのか!」という楽しさがあります。
またノゴマやタンチョウなどは、季節に関係なく北海道以外では観察しづらい鳥です。
■ ノゴマ
■ アオジ
■ ベニマシコ
■ ノビタキ
■ オオジュリン
■ ゴジュウカラ(シロハラゴジュウカラ)
■ タンチョウ
植物
夏の北海道では、華やかな花たちが湿原を彩ります。
本州では山地でないと出会いにくいものが見られるのも特徴的ですね。
ここでは「エゾ」と名のつくものを中心に取り上げてみました。
■ エゾカンゾウ
■ エゾトリカブト
■ エゾエンゴサク
■ コバイケイソウ
昆虫
水中はあまり観察できていないので、少数ですが地上から観察できるものを紹介。
湿地なのでトンボ類は色々な種が観察できると思います。
植物と同じく、本州では山地でないと出会いにくいものが普通に見られるのが面白いです。
■ ルリボシヤンマの仲間
■ クジャクチョウ
哺乳類
北海道ならではの哺乳類を紹介。
特に道東では、湿地に限らず各所で普通に出会うことができます。
■ エゾシカ
■ キタキツネ
北海道の湿地を楽しもう!
北海道では、本州とは異なる生き物や景色を見ることができます。
ちなみに湿原での生き物観察のおすすめの季節は「夏(6〜7月頃)」!
花が咲き乱れ、鳥たちの美しいさえずりもよく聞くことができるためです。
北海道の湿地を訪れた際には、ぜひ今回紹介した生き物に注目して観察してみてください!
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