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完全変態と不完全変態の違いは何?昆虫の育ち方

ネイチャーエンジニアの亀田です。

 

昆虫は、「変態」という仕組みで段階的に色々な姿に変化しながら成長をしていきます。

 

ただでさえ種類の多い昆虫ですが、この変態によってさらにたくさんの姿が見られます。

 

この昆虫の「多様さ」は、昆虫の大きな魅力の一つです!

 

そこで、この昆虫の面白い仕組み「変態」に関する疑問、

 

「昆虫の幼虫とか成虫とか、何が違うの?」

「完全変態と不完全変態って聞くけどどういう意味?」

 

といったことを、この記事で解決していきたいと思います。

 

■ 目次

 

昆虫の変態とは? 

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変態は、生物の成長とともに「姿形」「生活スタイル」を変化させることです。

 

「姿形」の変化とは、

卵からイモムシ型になったり、

さなぎの姿から羽化してチョウの姿になる、

といった変化のこと。

 

「生活スタイル」の変化とは、

幼虫時代は水中で生活、

成虫になると陸上で生活、

といった変化です。

 

一般的なイメージだと、前者の「姿形」が強調されて説明されることが多いように感じますが、実際は後者の「生活スタイル」の変化の方が重要です

 

というより正確には、生活スタイルに合わせて形態を変化させている、というのが正しいでしょう。

 

水中で生活するために水中で泳げる姿に、

地中で生活するために地面を掘ることができる姿に、

という具合です。

 

ちなみに、変態は昆虫だけの専売特許ではなく、他の動物も変態をします

 

例えばカエルは、幼生時代はオタマジャクシの姿で水中で生活し、大人になると陸に上がって生活します。

 

実はこれも「変態」になります。

 

変態のゴールとは

変態の最終形態は、成虫と呼ばれます。

 

成虫の最大の目的は、繁殖行動をして子孫を残すことです。

 

子孫を残すには、繁殖のパートナーを効率的に探さなくてはなりませんよね?

 

広範囲を効率的に探せるように、多くの種では空を飛ぶためのはねを持ちます。

 

羽化という言葉を聞いたことはありませんか?

 

羽化は字面通り、はねが生えそろうこと。

多くの昆虫は大人(=成虫)になってはねが完成します。

 

なので、成虫化=羽化であることが多いのです。

 

変態の種類 

変態のタイプには大きく分けて3種類あります。

  1. 無変態
  2. 不完全変態
  3. 完全変態

 

これらのタイプごとの変態について、紹介していきます。

 

1. 無変態

無変態とは、ほとんど形態を変えずに脱皮を繰り返して、体のサイズだけが大きくなるような変態のことです。

 

この変態を行う昆虫は、シミイシノミといった原始的な昆虫の仲間です。

 

イシノミ

イシノミ

このように、無変態をする昆虫は、幼体から成体まで生活スタイルは変わらないということです。

 

昆虫ではないですが、ダンゴムシは同じように脱皮を繰り返して大きくなります。

 

小さなダンゴムシも大きなダンゴムシも、生活する場所は変わらないですよね。

 

2. 不完全変態

不完全変態では、

 

卵→幼虫→成虫

 

という成長過程を踏みます。

 

この変態を行う昆虫は、カメムシバッタトンボといった昆虫です。

 

カメムシの仲間であるナガメを例に、成長過程を順番に見ていきましょう。

 

ナガメ卵

ナガメ卵

ナガメ幼虫

ナガメ幼虫

ナガメ成虫

ナガメ成虫

幼虫と成虫の違いに注目してください。

 

幼虫でははねは生えそろっていませんが、全体的な体のつくりは変わっていませんよね?

 

幼虫は空を飛ぶことができませんが、はね以外の体のつくりは大きく変わらないのも不完全変態の特徴です。

 

3. 完全変態 

完全変態では、

 

卵→幼虫→さなぎ→成虫

 

という成長過程を踏みます。

 

不完全変態の成長過程に、「さなぎ」という段階が足されました

 

不完全変態では幼虫と成虫ではね以外の体のつくりに大きな変化はありませんでしたが、完全変態では「さなぎ」を境に全く違う姿になります

 

なお、変態自体は昆虫の専売特許ではないという話をしましたが、この「さなぎ」という形態は昆虫独自のものとなります。

 

この変態を行う昆虫は、チョウ甲虫(カブトムシなど)ハチハエといった昆虫です。

 

チョウの仲間であるナミアゲハを例に、成長過程を順番に見ていきましょう。

 

ナミアゲハ卵

ナミアゲハ卵

ナミアゲハ初齢幼虫

ナミアゲハ初齢幼虫 

 

ナミアゲハ終齢幼虫

ナミアゲハ終齢幼虫

ナミアゲハさなぎ

ナミアゲハさなぎ

ナミアゲハ成虫

ナミアゲハ成虫

いかがでしょうか?

 

幼虫のあと、さなぎを経て全く別の姿に変化しました。

 

不完全変態では、はねの部分のみが変化したのに対して大きな変化ですね。

 

ちなみに幼虫時代の画像は、「初期の頃の幼虫」と「さなぎになる直前の幼虫」の画像を貼ってみました。

 

見た目だけでいうと大分差がありませんか?

 

ですがどちらも成長段階としては「幼虫」で、この変化は変態ではありません。

 

それは、生活スタイルが変化していないためです。

 

どちらの姿も植物の上をはって、葉を食べる生活スタイル。

いくら姿が変わっても、成長段階が別のステージになった扱いにはならないのです。

 

このことからも、変態は「姿ではなく生活スタイルの変化を伴う変化」であるということが分かります。

 

おわりに

変態のことを知ると、昆虫の奥深さがよく分かり、より楽しめるようになります。

 

なぜなら、完全変態の昆虫の場合、1種の昆虫でも4種類の姿と行動スタイルが見られるのですから。

 

それぞれの生活スタイルに対応した行動を取っているのを観察するのもとっても楽しいですよ! 

 

例えば、

「ゴミを背負って隠れる幼虫」

「鳥のフンに擬態する幼虫」

「がっつりエサを食べるモードに移行する幼虫」

と、とっても個性的です!

 

虫を見かけたら、その虫の成長段階を意識して観察してみてくださいね!

 

■ お知らせ 

昆虫の変態の面白さに着目したゲームアプリ、

虫探し・虫育成ゲーム「むしマスター!2」

を配信中です。

 

基本無料で遊べますので、ぜひプレイしてみてください!

 

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