ネイチャーエンジニア いきものブログ

虫・鳥などの動植物の魅力や知識など、自然観察をもっと楽しむための情報を発信します。

野鳥撮影初心者のカメラは「望遠」にこだわるべきたった1つの理由

本ブログには広告が含まれます。

野鳥撮影を始めようと思っているけど、カメラはどうやって選んだらいいんだろう?

オススメのカメラとかあるのかな?

そんなあなたの悩みにお答えします。

 

これから野鳥撮影を始めたい」と思った時、カメラを選ぶ時には何を重視したら良いでしょうか?

 

このような悩みを持つ方の場合、「小さな公園の中のみで、人馴れした鳥たちのみを撮影したい」という方は、あまりいないと思います。

 

そのような方が野鳥撮影用のカメラを選ぶ際、僕は一番に重視すべきだと思う機能があります。

 

それが、「望遠機能」。

 

特に野鳥観察初心者にとっては重要だと思っていて、これによって野鳥撮影の未来は全く違うものになるのです。

 

僕はネイチャーエンジニアの亀田です。

 

年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥を撮影してきました。

 

今回は、過去の僕のように、カメラの選び方がよく分からない方に向けて、カメラ選びでは「望遠機能」にこだわるべき理由を紹介します。

 

 

カメラ選びでは「望遠機能」にこだわるべき理由

f:id:kkamedev:20180730150120j:plain

野鳥は遠くにいる

野鳥撮影をするのに、なぜ望遠機能がそれほど大事なのでしょうか?

 

その理由はズバリ、「野鳥は遠くにいるものだから」です。

 

先ほど触れた通り、「これから野鳥撮影を始めたい」と思った時、小さな公園の中のみで撮影したい方はあまりいないはず。

 

すると観察する環境は、「広い森」だったり、「湿原」だったりします。

 

その場合、比較的近くで観察できる小鳥達でも10mくらいの距離で、30mくらい離れていることは普通、時には100m以上離れている場合もあります。

 

湿原では、鳥が結構遠い場所にいる

ホオアカ

 

ということは、望遠機能が弱いカメラだと、せっかく鳥を見つけても、"撮影できない可能性が高い"のです。

 

想像してみてください。

 

あ、図鑑で見たことのあるあの鳥だ!
でも、もう少し近づかないと撮れないな〜

そろ〜り…

あ!逃げちゃった…

 

カメラによっては、これが繰り返されるのです。

 

というか実は、これは以前の僕の姿です。

 

野鳥撮影を始めてから半年間、僕は普通のデジカメを使っていました。

 

その時は、たまたま近づけた鳥しか撮れませんでした

 

でも、当時はそういうものだと思っていました。

 

「鳥って難しいんだな。じゃあ、虫を撮ろうっと」

 

という感じ(笑)

 

ココが重要なポイントです。

 

撮影技術を鍛えるには練習が必要

野鳥観察の経験を積んでいるか」「野鳥の習性や知識を経験的に知っているかどうか」は野鳥撮影の成否に大きく関わります。

 

経験や知識がある場合、遠くからでも野鳥を見つけることができ、野鳥に警戒される距離に入る前に撮影に入ることができます

 

また、「野鳥に警戒され始める距離」がある程度分かるため、近付き過ぎたり焦ったりして、鳥を飛ばしてしまうことも減ります。

 

一方、初心者でそれらの経験がない場合、状況は違います。

 

まず、そもそも鳥はなかなか見つけられません

 

また、鳥を見つけたとして、警戒し始めていることに気付かずに近付いて行ってしまい、飛ばしてしまうことも多い。

 

つまり、

野鳥を見つけられない、逃げられる
→撮影経験が増えない
→撮影技術が上がらない
→撮影できず、面白くない

と、悪循環になってしまうのです。

 

また、時には強引に野鳥に近付こうと、追い回してしまうこともあるかもしれません。

 

しかし上記の状態だと、野鳥撮影技術はなかなか高まりません

 

英語の勉強も、スポーツも、プログラミングだって、「練習量」がモノを言います。

 

カメラも同様で、初心者ほど多く打席に立ち、経験を積む必要があるのです。

 

そしてこの状況を緩和することができる有力な方法が、「望遠機能の強いカメラを持つこと」なのです。

 

撮影経験を積むことで野鳥撮影が楽しくなる

望遠機能の強いカメラを持つと、撮影対象になる鳥が広がります。

 

つまり、撮影の経験を積んでいくことができるようになり、

撮影技術が上がる

撮影が楽しくなる

ただ撮るだけじゃなく、背景や季節を考えて撮影できるようになる

のように好循環になっていくのです。

 

僕自身、野鳥に夢中になったのは、「超高倍率ズームのコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)」を持つようになってから。

 

射程距離が広がるにしたがって、注意する範囲も広くなり、今までスルーしていた鳥も視界に入るようになりました。

 

一方で視界に入ったけど撮影する前に飛んでしまい、撮影できなくて悔しい思いをすることもありました。

 

しかしその度に「なぜ撮影できなかったのか」を反省して改善しました。

 

一見以前と変わってないように思いますが、大きく違います。

 

以前は、そもそも「撮影にチャレンジすることすらできていなかった」のですが、鳥の姿が視界に入り、撮影に入る段階まで進んでいるのです。

 

このように広い範囲の野鳥が撮影対象となったことで、打席に立つ経験が増え、撮影技術も上がっていったのです。

 

まとめると、

・初心者は撮影の練習が必要

・撮影チャンスを増やす必要がある

「望遠機能」にこだわるべき

なのです!

 

望遠機能の強いカメラとは

超望遠コンデジ「COOLPIX P950」

望遠機能の強いカメラ」とはどんなものなのでしょうか。

 

実際に僕が使っているカメラの望遠機能で、その機能の凄さを紹介します。

 

以下は望遠機能に優れたコンパクトデジタルカメラ、COOLPIX P950 です。

 

このカメラの最大な特徴は、「超高倍率ズーム」。

 

そのスペックは、83倍ズーム、35mm版換算で「最大2000mm相当(電子ズームを含めると最大8000mm相当まで)」です。

 

この数字が大きいほど望遠力が高いのです。

 

例えば一眼レフカメラの場合、超望遠レンズは「800mm程度」。

 

2000mmというのは、本当にすごい望遠能力なんです。

 

ちなみに、有名メーカーの超望遠レンズは超高額で、100万円以上するものもありますが、COOLPIX P950の価格は10万円程度です。

 

コンデジと一眼レフではできることが違いますが、望遠能力だけでいうと、COOLPIX P950は相当強力なカメラです。

 

COOLPIX P950の詳しいレビューについては、以下の記事をご覧ください。

 

超高倍率ズームはこんなにすごい

では、本題の望遠機能の凄さを具体的に見てみましょう。

 

↓ズーム無しの状態。これが…

COOLPIX P950 0mm

 

↓こんなことに!海鳥(ウミウ)がいたのでした!

2000mm相当 COOLPIX P950 2000mm

 

↓さらに電子ズーム4倍(8000mm相当)すると、こんなことに!

COOLPIX P950 8000mm

 

電子ズームまでフルで使うと流石に画質に問題が出てきますが、電子ズームを使わないところまでであれば綺麗な写真が撮影できます。

 

このように、超望遠ズームのようなカメラがあれば、視界に入るほとんどのものは撮影対象にできてしまうでしょう。

 

このように撮影経験を積む必要のある「野鳥撮影初心者」こそ、望遠機能の高いカメラを使った方が良いのです。

 

おわりに

  • 「望遠機能」の強いカメラだと撮影対象となる野鳥が増える
  • その結果、撮影技術が高まり、野鳥撮影がもっと楽しくなる
  • 超高倍率ズームの実力

をお伝えしてきました。

 

望遠機能の強いカメラを持つと、肉眼で見えるほぼ全ての野鳥が撮影ターゲットになります。

 

僕はもう、望遠機能の強くないカメラに戻ることはできないでしょう笑

 

また、望遠機能が強いと無理に野鳥に近づかなくて済むので、「鳥たちへのストレスを減らせる」というのも大きなメリットですね!

 

ぜひ、カメラ選びの際の参考にして見てください!

 

合わせて以下の記事もどうぞ↓

写真撮影を上達させたい!

ストアカの写真講座を受講してみた【カメラの技術をピンポイントで学ぶのにオススメ】