野鳥撮影を始めようと思っているけど、カメラはどうやって選んだらいいんだろう?
オススメのカメラとかあるのかな?
そんなあなたの悩みにお答えします。
「これから野鳥撮影を始めたい」と思った時、カメラを選ぶ時には何を重視したら良いでしょうか?
このような悩みを持つ方の場合、「小さな公園の中のみで、人馴れした鳥たちのみを撮影したい」という方は、あまりいないと思います。
そのような方が野鳥撮影用のカメラを選ぶ際、僕は一番に重視すべきだと思う機能があります。
それが、「望遠機能」。
特に野鳥観察初心者にとっては重要だと思っていて、これによって野鳥撮影の未来は全く違うものになるのです。
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥を撮影してきました。
今回は、過去の僕のように、カメラの選び方がよく分からない方に向けて、カメラ選びでは「望遠機能」にこだわるべき理由を紹介します。
カメラ選びでは「望遠機能」にこだわるべき理由
野鳥は遠くにいる
野鳥撮影をするのに、なぜ望遠機能がそれほど大事なのでしょうか?
その理由はズバリ、「野鳥は遠くにいるものだから」です。
先ほど触れた通り、「これから野鳥撮影を始めたい」と思った時、小さな公園の中のみで撮影したい方はあまりいないはず。
すると観察する環境は、「広い森」だったり、「湿原」だったりします。
その場合、比較的近くで観察できる小鳥達でも10mくらいの距離で、30mくらい離れていることは普通、時には100m以上離れている場合もあります。
湿原では、鳥が結構遠い場所にいる
ということは、望遠機能が弱いカメラだと、せっかく鳥を見つけても、"撮影できない可能性が高い"のです。
想像してみてください。
あ、図鑑で見たことのあるあの鳥だ!
でも、もう少し近づかないと撮れないな〜
そろ〜り…
あ!逃げちゃった…
カメラによっては、これが繰り返されるのです。
というか実は、これは以前の僕の姿です。
野鳥撮影を始めてから半年間、僕は普通のデジカメを使っていました。
その時は、たまたま近づけた鳥しか撮れませんでした。
でも、当時はそういうものだと思っていました。
「鳥って難しいんだな。じゃあ、虫を撮ろうっと」
という感じ(笑)
ココが重要なポイントです。
撮影技術を鍛えるには練習が必要
「野鳥観察の経験を積んでいるか」「野鳥の習性や知識を経験的に知っているかどうか」は野鳥撮影の成否に大きく関わります。
経験や知識がある場合、遠くからでも野鳥を見つけることができ、野鳥に警戒される距離に入る前に撮影に入ることができます。
また、「野鳥に警戒され始める距離」がある程度分かるため、近付き過ぎたり焦ったりして、鳥を飛ばしてしまうことも減ります。
一方、初心者でそれらの経験がない場合、状況は違います。
まず、そもそも鳥はなかなか見つけられません。
また、鳥を見つけたとして、警戒し始めていることに気付かずに近付いて行ってしまい、飛ばしてしまうことも多い。
つまり、
→撮影経験が増えない
→撮影技術が上がらない
→撮影できず、面白くない
と、悪循環になってしまうのです。
また、時には強引に野鳥に近付こうと、追い回してしまうこともあるかもしれません。
しかし上記の状態だと、野鳥撮影技術はなかなか高まりません。
英語の勉強も、スポーツも、プログラミングだって、「練習量」がモノを言います。
カメラも同様で、初心者ほど多く打席に立ち、経験を積む必要があるのです。
そしてこの状況を緩和することができる有力な方法が、「望遠機能の強いカメラを持つこと」なのです。
撮影経験を積むことで野鳥撮影が楽しくなる
望遠機能の強いカメラを持つと、撮影対象になる鳥が広がります。
つまり、撮影の経験を積んでいくことができるようになり、
↓
撮影が楽しくなる
↓
ただ撮るだけじゃなく、背景や季節を考えて撮影できるようになる
のように好循環になっていくのです。
僕自身、野鳥に夢中になったのは、「超高倍率ズームのコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)」を持つようになってから。
射程距離が広がるにしたがって、注意する範囲も広くなり、今までスルーしていた鳥も視界に入るようになりました。
一方で視界に入ったけど撮影する前に飛んでしまい、撮影できなくて悔しい思いをすることもありました。
しかしその度に「なぜ撮影できなかったのか」を反省して改善しました。
一見以前と変わってないように思いますが、大きく違います。
以前は、そもそも「撮影にチャレンジすることすらできていなかった」のですが、鳥の姿が視界に入り、撮影に入る段階まで進んでいるのです。
このように広い範囲の野鳥が撮影対象となったことで、打席に立つ経験が増え、撮影技術も上がっていったのです。
まとめると、
↓
・撮影チャンスを増やす必要がある
↓
「望遠機能」にこだわるべき
なのです!
望遠機能の強いカメラとは
超望遠コンデジ「COOLPIX P950」
「望遠機能の強いカメラ」とはどんなものなのでしょうか。
実際に僕が使っているカメラの望遠機能で、その機能の凄さを紹介します。
以下は望遠機能に優れたコンパクトデジタルカメラ、COOLPIX P950 です。
このカメラの最大な特徴は、「超高倍率ズーム」。
そのスペックは、83倍ズーム、35mm版換算で「最大2000mm相当(電子ズームを含めると最大8000mm相当まで)」です。
この数字が大きいほど望遠力が高いのです。
例えば一眼レフカメラの場合、超望遠レンズは「800mm程度」。
2000mmというのは、本当にすごい望遠能力なんです。
ちなみに、有名メーカーの超望遠レンズは超高額で、100万円以上するものもありますが、COOLPIX P950の価格は10万円程度です。
コンデジと一眼レフではできることが違いますが、望遠能力だけでいうと、COOLPIX P950は相当強力なカメラです。
COOLPIX P950の詳しいレビューについては、以下の記事をご覧ください。
超高倍率ズームはこんなにすごい
では、本題の望遠機能の凄さを具体的に見てみましょう。
↓ズーム無しの状態。これが…
↓こんなことに!海鳥(ウミウ)がいたのでした!
2000mm相当
↓さらに電子ズーム4倍(8000mm相当)すると、こんなことに!
電子ズームまでフルで使うと流石に画質に問題が出てきますが、電子ズームを使わないところまでであれば綺麗な写真が撮影できます。
このように、超望遠ズームのようなカメラがあれば、視界に入るほとんどのものは撮影対象にできてしまうでしょう。
このように撮影経験を積む必要のある「野鳥撮影初心者」こそ、望遠機能の高いカメラを使った方が良いのです。
おわりに
- 「望遠機能」の強いカメラだと撮影対象となる野鳥が増える
- その結果、撮影技術が高まり、野鳥撮影がもっと楽しくなる
- 超高倍率ズームの実力
をお伝えしてきました。
望遠機能の強いカメラを持つと、肉眼で見えるほぼ全ての野鳥が撮影ターゲットになります。
僕はもう、望遠機能の強くないカメラに戻ることはできないでしょう笑
また、望遠機能が強いと無理に野鳥に近づかなくて済むので、「鳥たちへのストレスを減らせる」というのも大きなメリットですね!
ぜひ、カメラ選びの際の参考にして見てください!
合わせて以下の記事もどうぞ↓
写真撮影を上達させたい!