会社の面接官になった!
応募者の能力を見極める良い方法はないだろうか?
こんな状況になったことはありませんか?
実際によくあるのは「学歴や職歴が立派なのだけど、実際に求めるスキルを持っているのだろうか?」といった状況。
特に、専門分野が違う面接官が担当すると、肩書き以外の要素で応募者を判断することは難しいように思います。
僕は様々な生き物を観察してきましたが、面接には生物の「隠蔽型擬態」という習性が見極めのヒントになると考えました。
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な生き物に出会ってきました。
生き物探索をしつつ会社員もフリーランスも経験してきた僕が、面接で応募者の能力を見極める方法について紹介します。
隠蔽型擬態とは
「擬態」とは、動物の形や色を周囲の物や動物に似せること。
生物界、特に体が小さく天敵の多い昆虫などは、この擬態を利用しているものが多いです。
特に周囲のものに姿を似せて身を隠す「隠蔽(いんぺい)型擬態」は多くの昆虫が使っている擬態で、「葉を隠すなら森の中」的な手法です。
蛾(ガ)の仲間には、隠蔽型擬態を使っているものが多く見られます。
例えば以下のシャクガの仲間は、「木の幹そっくりの羽模様」を持ちます。
そこにいると分かってないと、認識できないほど巧みな擬態です。
オオバナミガタエダシャク
擬態には隠蔽型以外にも種類があり、とても面白い生存戦略です。
代表的な擬態の種類については、以下の記事で詳しく紹介しています。
面接における学歴や職歴は隠蔽型擬態とも言える
面接における学歴・職歴といった肩書きを考えてみると、「隠蔽型擬態」ともとれます。
なぜなら、〇〇大学出身、△△株式会社で働いていた、といった肩書きは、面接者個人ではなく、その組織のイメージが強く影響される印象であるからです。
〇〇大学出身なら優秀だろう、△△株式会社にいたなら、この仕事はこなしてくれそうだ。
確かに傾向としては一致するかもしれません。
しかし、実際同じ組織にいても、得られるスキルや経験値は関わった仕事や役割によって全く異なるもの。
肩書きにとらわれすぎてしまうと、期待とマッチしないことが多くなってしまいます。
何よりも字面は同じでも、「企業や役割によって求められるものが違う」ということはよくあります。
僕の経験上においても、肩書きやスキルから仕事をいただけたものの、自分の強みを活かしづらい仕事内容であり、正直あまり期待に応えられなかったであろう案件もありました。
隠蔽型擬態には弱点がある
実は生物界において、隠蔽型擬態には、「ある弱点」があります。
それは、「背景となる"環境"が変わると姿を隠せない」ということ。
むしろ背景とマッチしていないと、目立ってしまって逆効果にすらなります。
ナナフシ(ナナフシモドキ)は代表的な擬態名人の昆虫です。
自身の姿を木の枝そっくりにすることで、天敵から見つかりづらくする戦略を取っています。
ナナフシには緑色型と褐色型がいますが、緑色型なのにも関わらず切り株という「マッチしない背景」にいると、擬態名人にも関わらずこんなに目立ってしまうのです。
切り株にいることで逆に目立ってしまうナナフシ(ナナフシモドキ)
このように、隠蔽型擬態には「背景に依存する」という弱点があります。
この特徴を、面接においても活かすことはできないでしょうか?
背景を変えて面接する
隠蔽型擬態の話を仕事に置きかえると、「背景が変わる=働く環境が変わる」と言えます。
ではどの環境での動きを評価すべきかというと、まさに「今面接志望している会社の環境」となるわけです。
そのため、その会社の環境を出来るだけ再現するほど、肩書きによる隠蔽効果は弱まるのです。
具体的な環境とは、
・一緒に働くメンバー
・具体的な仕事内容
のようなもの。
「この仕事内容を任されたら、どこからどうやって手を付けるか?」
「チームメンバーのスキル構成を前提に、〇〇といった課題があったらどう対処するか?」
など、出来るだけ入社時の状況を再現することで、面接者個人の輪郭が見えてくるのではないかと思います。
そのためには面接前に、所属チーム・任せるポジションを確定するなどの「事前準備」が必要になるかと思います。
しかし、僕が面接のようなことをすることがある時は、出来るだけ上記のように具体的なシチュエーションを用意してやりとりするようにしています。
準備のコストは増えるものの、面接者のスキルや働き方を知るための手法として、活用できるのではないかと思います。
おわりに:隠蔽型擬態を解く手法を活用してみよう!
面接において具体的なシチュエーションを想定して話をすることは、曖昧なまま話すよりも具体的な話ができます。
これにより、肩書きによる「隠蔽型擬態」にかき回されることなく済みます。
ぜひこの手法を用いて、応募者の真の能力の見極めに活用してみてください!
著書「弱虫の生きざま」で、他にも様々な生き物から得られる学びを紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください!
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