ネイチャーエンジニア いきものブログ

虫・鳥などの動植物の魅力や知識など、自然観察をもっと楽しむための情報を発信します。

春の訪れを感じる生き物たち

冬の寒さが少しずつ和らぎ、「もう春が近づいているなあ」と思う瞬間、ありますよね。


ちなみに、あなたはどんな時にそれを感じますか?


僕はほぼ毎週自然観察をしているので、”自然の中での生き物たちとの出会い”でそれを感じることが多いです。


日本は四季が明確にあり、自然の中に身を置くと春夏秋冬を感じやすいのですね。


自然観察では、このような「季節の移ろい」に注目するのもとても面白いのです!


僕はネイチャーエンジニアの亀田です。


年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な動植物に出会ってきました。


そんな生き物好きの僕が、「春を感じる生き物との出会い」について紹介します。




 

春を感じる瞬間とは

今回この記事の中で定義する"春を感じる瞬間"は、晩冬と早春の区切りくらいの時期をイメージしています。


季節の移り変わりには「○月○日から」と明確な定義はありませんが、自然の中に身を置いていると「もうそろそろ春が近づいてきているなあ」と感じさせされる出来事がたくさんあります。


鳥の鳴き声、鮮やかで美しい姿の花、ワクワクする姿の虫--。


僕はこれらの動植物の姿や行動を五感で受け取ることで季節変化を感じているので、そんな生き物たちの姿や行動について紹介します。

春を感じる生き物たち

春を感じさせてくれる生き物たちは、実にたくさんいますが、そのうちの一部をここで紹介します!

ウグイスのぐぜり

ウグイス

ウグイスは春を感じるものとして代表的な鳥です。


春告鳥」とも呼ばれ、多くの人が知っている鳥だと思いますが、やっぱりここは外せません。


ウグイスは繁殖期である初夏頃までの間に、さえずりの練習をします。


その練習をし始めるのが、2月後半頃からなのです。


ちなみにこの練習中のさえずりのことを「ぐぜり」と言います。


この時期の鳴き声はまだまだ下手くそで、「ホ、ケキョ!」とか「ホ、ホケ?」といった感じなのですが、懸命に練習をする姿が愛おしいです。


夏にかけて徐々に歌が上手になっていくのを観察するのも、この季節の楽しみの1つですね。





フクジュソウ

フクジュソウ 福寿草

フクジュソウは大きな黄色い花が美しい植物です。


名前も漢字で書くと「福寿草」と、とても縁起が良いです。


フクジュソウは、「スプリング・エフェメラル」の代表的な一種でもあります。


スプリング・エフェメラルとは、春先の短い期間だけに花を咲かせる植物たちのこと。


その中でもフクジュソウは早い時期から花を咲かせる植物で、地域にもよりますが、関東の低地だと2月に入った頃にはもう開花しています。


この花を見ると、「もうすぐ春がやってくるのかあ」と思わせられるんですよね。



ホトケノザ

ホトケノザ

ホトケノザは動物の頭のような姿をした「唇型花」という花をつけるシソ科植物です。


暖かくなってきた2月後半頃からその姿を現し、初夏頃まで面白い花を楽しませてくれます。


フクジュソウはどこでも見られるという植物ではないですが、ホトケノザは畑の畔や土手、公園など身近な場所で見られる植物です。


また、よく群生もしており、そのかわいいピンクの花がずらっと並んだ姿は、実に華やかです。



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アカガエルの卵

アカガエル 卵

アカガエル類は、水生昆虫やヘビなどが出てくる前の早春の時期に産卵をし、産卵後にはまた冬眠するという戦略を取ります。


その時期が大体、2月後半の暖かい日のあたりなのです。


その1〜2週間後にはヒキガエルも同じ行動を取るのですが、一番手はアカガエルの仲間。


毎年、春の田んぼや水辺では、この卵を見つけて嬉しい気持ちにさせてもらっています。

ビロウドツリアブ

ビロウドツリアブ

ビロウドツリアブは、もふもふな姿がかわいらしい、ツリアブの仲間です。


アブと言っても、吸血性の種ではないので人を刺すことはありません。


その長ーい口吻で、花の蜜を吸うのです。


ウグイスカグラやオオイヌノフグリなど、早春に見られる花とセットで観察することができます。



オカモトトゲエダシャク

オカモトトゲエダシャク

蛾の仲間には、その発生時期から「春告蛾」と呼ばれるものがいます。


オカモトトゲエダシャクはその春告蛾と呼ばれる蛾で、3月初め頃に出会えます。


まだ寒い時期に発生するが故の仕組みだと思うのですが、「折りたたまれたはね」が特徴的で、生態だけでなく姿もユニークな蛾です。

ルリタテハ

ルリタテハ

暖かい日が続いてくると、冬には休眠していたチョウも活動を再開するようになります。


その中でも個人的に印象深いのが、ルリタテハ。


テングチョウキタテハムラサキシジミのように、休眠中でも冬でも暖かい日には見られるものもいます。


しかし、ルリタテハは春にならないと出てこない印象なんですよね。


それと僕が自然観察を始めた頃、春一番の季節に初めて出会って感動したチョウだったので、その印象が強い影響もあるかもしれません。



トラフコメツキ

トラフコメツキ

大型のコウチュウの仲間は、昆虫の中でも冬眠から目覚めるのが比較的遅いイメージです。


トラフコメツキは大型ではないですが、10mmオーバーという比較的存在感のあるサイズにも関わらず、早春に出会えるコウチュウです。


「トラフ」と名前につく通り、虎のようなまだら模様が特徴的であり、コメツキムシの中では珍しく識別がしやすい種です。



おわりに:春の生き物たちを観察してみよう!

春の生き物たちに出会うと、なんだか気持ちがワクワクしてきます。


春に限らずですが、自然の中で生き物たちに出会うと、色々な刺激やアイデアがもらえるのですよね。


僕がいつもワクワクした気持ちで元気に活動できるのも、自然から色々な刺激や恵みをもらっているからだなあ、と思っています。


生き物たちを観察しながら季節変化を感じることは、きっと心も元気にしてもらえると思うので、ぜひ今回紹介した生き物たちを探して観察してみてください!


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