ネイチャーエンジニア いきものブログ

虫・鳥などの動植物の魅力や知識など、自然観察をもっと楽しむための情報を発信します。

トラマルハナバチ|虎模様のかわいいハチ!植物の大切なパートナー

トラマルハナバチ

あ、かわいいハチがいるよ!

このハチって、どんな虫?

こんな疑問に答えます。


写真の虫は、トラマルハナバチ


虎のような黄色と黒のカラーリングをしたハチです。


」といういかつい名前を持ちますが、丸っこくてかわいらしい姿を持ちます。


また、その習性から"植物の大切なパートナー"でもある虫なのです!


僕はネイチャーエンジニアの亀田です。


年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。


そんな虫好きの僕が、トラマルハナバチの特徴と魅力を紹介します。




 

トラマルハナバチの特徴と魅力

虎のようなカラーリングのハチ

トラマルハナバチは「ハチ目ミツバチ科」というグループに属するハチです。


名前に「」とつく理由は、「虎のようなカラーリング」の体を持つため。


胸と腹の一部は黄色でそれ以外は黒”と、虎と同じ配色をしているのです。


虎のようなカラーリングのトラマルハナバチ
トラマルハナバチ


虎という、ちょっといかつい名前を持ちますが、丸っこくて思いのほかかわいらしい姿をしています。

攻撃性は低い

またハチというと、「人を刺す」というイメージがありますが、ハナバチの仲間は「攻撃性の低いハチで」、刺してくることはほとんどありません。


手で掴む」などハチをびっくりさせるようなことをすれば刺されるかもしれませんが、こちらから驚かすようなことをしない限り危険はないです。


トラハナバチを見つけてもむやみに怖がらずに、優しくその姿を観察させてもらいましょう!

山や森で見られる

トラマルハナバチは5〜10月くらいまでと、割と長い期間活動します。


しかし都市部に住んでいる人は、少し移動しないと出会う機会は多くないかもしれません。


というのも、トラマルハナバチは山や森など、比較的自然の多い環境でよく見られる傾向があるからです。


配色のよく似た同じミツバチ科の種にクマバチがいます。


クマバチ
クマバチ


クマバチは都市部の小さな公園の花壇などでも見ることができるのですが、トラマルハナバチはそのような場所では見たことがありません。


マルハナバチの中でも好む環境には違いがあるようなので、クマバチとトラマルハナバチの好む環境の違いも、結構大きいのかもしれませんね。

常に忙しそうにしている

トラマルハナバチは”常に忙しそうなハチ”でもあります。


花から花へと忙しく飛び回り、なかなかゆっくりと落ち着きません。


また秋の季節は、あとで紹介する「ツリフネソウ」の花をよく訪れます。


この花はマルハナバチがすっぽりと入る大きさのため、「花に頭を半分突っ込んでいる写真」と行った写真が大量生産されがち。


トラマルハナバチは撮影にはなかなか苦労するハチなのです。



トラマルハナバチは植物の大切なパートナー

ハナバチは植物に人気の虫

トラマルハナバチを含むハナバチたちは、植物に人気の虫たちです。


ハナバチたちは蜜や花粉を求めて花を訪れる習性を持ち、さらに"同じ種類の花に訪れる傾向"が強い。


花を訪れるトラマルハナバチ
トラマルハナバチ


植物にとって、虫たちは花粉を運んで「受粉」を手伝ってくれる存在です。


その中でも、自分と同じ種類の花を訪問してくれる確率の高いハナバチたちは、特にありがたい虫たち。


虫に花粉を媒介してもらう花を「虫媒花」と言い、これらの植物はハチに合わせた工夫や戦略を用いているものも多くいます。


ツリフネソウとマルハナバチ

例えば、ツリフネソウは「マルハナバチを迎え入れるのに特化した花」を持ちます。


ツリフネソウ
ツリフネソウ


まず、筒状の花は「マルハナバチがすっぽりと入るサイズ」になっています。


それに花の蜜は、花の奥のくるりと巻いた場所にありますが、これも"マルハナバチに合わせた工夫"です。


蜜が奥にあると、ハエなどは蜜にありつけることができません。


一方、マルハナバチは口吻が長いため、奥にある蜜を得ることができるのです。


このように、ツリフネソウはいわばマルハナバチに対して「おもてなし」をしているのですね。


ツリフネソウにやってきたトラマルハナバチ
トラマルハナバチ ツリフネソウ


また、ツリフネソウは花の入り口におしべを配置します。


これがちょうど"マルハナバチの背中におしべが当たって花粉がつく位置"であり、何から何までマルハナバチに合わせた花のつくりになっているのです。

虫と植物の関係

ツリフネソウの例では、植物と虫はそれぞれ以下の通り相互にメリットがあります。

・マルハナバチ=他のライバルに邪魔をされずに花の蜜を得ることができる
・植物=虫が動けない自分に代わって花粉を運んでくれる


つまり、ツリフネソウとマルハナバチは「win-winの関係」が成り立っているのです。


ちなみに植物と昆虫には、「敵対する関係」というのもあります。


例えば、葉を食べる虫に対して、植物が妨害するための毒や成分を作ったり、などです。


このように植物と昆虫の関係には、敵対することもあれば、パートナー関係を結ぶこともあり、とても面白いです。


虫単体だけではなく、「虫と植物の関係」に注目して観察するのもオススメです!

トラマルハナバチ と同じ分類に属する虫たち

セグロアシナガバチ

トラマルハナバチ はハチ目ミツバチ科に属する虫。同じ分類の虫たちを以下で紹介しています。


[ハチ目]
膜翅目(ハチ目)の昆虫まとめ|ハチやアリなど社会性を持つ昆虫がいる

[ミツバチ科]


おわりに:トラマルハナバチを観察してみよう!

トラマルハナバチは、黒と黄色のカラーリングのマルハナバチ。


姿だけでなく植物との関係もとても面白いので、ぜひ探して観察してみてください!


むし探しを体験できるゲームアプリも配信中!こちらもぜひ、遊んでみてください↓


■ 虫探しロールプレイングゲーム「むしマスター!3」

むしマスター!3

 


他の虫の紹介、虫ゲーム・アプリ、虫観察、用語解説などに関する記事はこちらから↓

虫に関連する記事まとめへ