とってもきれいな虫!
他には、どんな魅力的な虫がいるの?
写真の虫は、ヤマトタマムシという昆虫。
昆虫は最も種類数の多い動物と言われており、世界では100万種、日本でも3万種の昆虫が発見されています。
僕らの周りにある公園やちょっとした草むらといった身近な場所にも、魅力的な虫たちは数多く暮らしているんですよ!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。
そんな虫好きの僕が、多様な昆虫たちを分類別に紹介します。
昆虫の分類について
生き物たちには分類のルールがあり、そのルールにもとづき細かく分類されています。
「目」「科」と言った言葉は、分類ルールにおけるグループの単位です。
分類ルールの用語について詳しくは以下をご覧ください↓
※スマホアプリ「見つけた!昆虫図鑑」を使うと昆虫の種類ごとに記事が辿れます。
他にも「昆虫検索」「見つけた昆虫の記録」など昆虫観察がより楽しくなるアプリになっていますので、ぜひご利用ください!
色々な昆虫の魅力紹介
甲虫目(コウチュウ目)
甲虫(コウチュウ)目は、日本では1万種以上が含まれる、昆虫最大のグループ。
代表的な昆虫としては、カブトムシ、ヤマトタマムシなど。
昆虫の王様カブトムシ
虹色に輝くはねが美しいヤマトタマムシ
共通する特徴としては、固くて頑丈な前ばね(前翅(ぜんし))があることです。
とはいえ最大のグループなだけあって、実に多様な姿の昆虫たちが見られます。
鱗翅目(チョウ目)
鱗翅目(チョウ目)は、5,000種ほどが含まれるグループで、チョウとガが含まれます。
代表的なチョウ ナミアゲハ
高級絨毯のような模様を持つトビイロトラガ
共通する特徴としては、はねに鱗粉を持つこと。
鱗粉は毛が変化したもので、水を弾いたり、はねを鮮やかに見せる効果があります。
膜翅目(ハチ目)
膜翅目(ハチ目)は、日本では4,500種ほどが含まれるグループで、ハチやアリなどの昆虫が含まれます。
産卵管を強力な毒針に変化させたスズメバチ
人間の生活にも身近なミツバチ
共通する特徴としては、はねが膜状になっていること。
このグループの虫には、群れの中で役割分担をする「社会性」を持つ昆虫が含まれるのも特徴的です。
半翅目(カメムシ目)
半翅目(カメムシ目)は、日本では3,000種ほどが含まれるグループで、カメムシやセミ、ヨコバイなどの昆虫が含まれます。
宝石のように美しいキンカメムシ
鳴き声に個性のあるセミ
ひょうきんな姿を行動を持つヨコバイ
共通する特徴としては、鋭い口吻(こうふん)を持っていること。
この口吻を獲物にストローのように刺して、植物の汁や体液を吸うのです。
蟷螂目(カマキリ目)
蟷螂目(カマキリ目)は、名前の通りカマキリが属するグループ。
大きな鎌を持つ肉食性昆虫のカマキリ
カマキリは肉食性の昆虫で、前脚の鎌で獲物をとらえて捕食するハンターたちです。
直翅目(バッタ目)
直翅目(バッタ目)は、バッタやキリギリス、コオロギなどの昆虫が含まれます。
高いジャンプ力を持つバッタたち
夏〜秋の季節をにぎやかにしてくれるキリギリスたち
ここに含まれる多くの虫は、脚(あし)が発達していて、高いジャンプ力を持っています。
また、その鳴き声で夏〜秋の季節をにぎやかにしてくれる虫が多いのも特徴的です。
竹節虫目(ナナフシ目)
竹節虫目(ナナフシ目)は、ナナフシが属するグループ。
木の枝によく似た姿のナナフシ
ナナフシと言えば、木の枝に擬態した姿が特徴的。
敵に見つかると、木の枝になりきって脚を前に伸ばして静止する姿をするなど、愛嬌のある虫たちです。
双翅目(ハエ目)
双翅目(ハエ目)は、日本では6,000種ほどが含まれるグループで、ハエやアブ、カなどの昆虫が含まれます。
人に嫌われがちな吸血性のアブ
大きいけどか弱いガガンボ
共通した特徴としては、一部のはねが退化して平均棍(へいきんこん)という棒状の形になっていること。
双翅目という名前も、基本的に昆虫は4枚のはねを持つのに対し、上記の理由でこのグループの虫の多くがはねを2枚しか持たないことが由来です。
人の血を吸うタイプの虫も多いので、嫌われ者の多いグループでもあります。
しかし、彼らには分解者という自然を守る役割を持つ虫も多く含まれていて、それはもちろん人間の生活にも貢献しているんです。
蜻蛉目(トンボ目)
蜻蛉目(トンボ目)は、その名の通りトンボが含まれるグループ。
細長い体とはねを持つトンボたち
秋の風物詩の赤とんぼ
共通する特徴として、細長い体・はねをもち、高い飛翔能力を持ちます。
空中で獲物を捉え、捕食するハンターなのです。
長翅目(シリアゲムシ目)
長翅目(シリアゲムシ目)は、シリアゲムシやガガンボモドキが含まれるグループ。
サソリのような尾が特徴的なシリアゲムシ
この目に属する虫たちは、細長い体に長い脚を持ちます。
シリアゲムシのオスは、腹部がまるでサソリの尾のようになっているのが特徴的です。
ここに属する虫たちは、山地や寒冷地に多いので、登山などに行った時によく出会えます。
脈翅目(アミメカゲロウ目)
脈翅目(アミメカゲロウ目)は、クサカゲロウやヘビトンボ、ツノトンボなどが含まれるグループ。
レース状のはねが美しいクサカゲロウ
ヘビのような首と大きなはねを持つヘビトンボ
この目に属する虫たちは、細長い体に大きなはねを持つのが特徴的です。
パッと見はトンボに近いですが、はねはもっと柔らかくしなやかな印象で、網状になっているものが多いです。
飛翔時もゆっくり、ふらふらと飛ぶ感じです。
魅力的な昆虫:「その他」編
ハエトリグモ(蠅捕蜘蛛)
小さい体に大きな瞳を持つハエトリグモ。
こちら実は昆虫ではないですが、彼らは日本だけでも100種類以上いて、実に多彩な魅力を持つ虫です。
以下の記事では、そんなハエトリグモの特徴や仲間たちを紹介しています。
小さい虫
虫めがねを通さないとよく見えないような、小さい虫たち。
意識しないと見過ごしてしまうような虫たちにも、たくさんの魅力があります。
しかもすぐ身近にいる虫たちなんだからもったいない!
以下の記事では、そんな小さな虫たちの魅力を紹介しています。
昆虫の魅力を虫の種類ごとに読む方法
本記事では、昆虫の分類ごとに魅力を紹介しました。
今回紹介した記事を辿っていくことで、色々な虫の魅力を見ることができます。
ただ、「特定の虫に関連する記事を読みたい」といった時に、記事を辿っていく必要があって面倒ですよね。
アプリ「見つけた!昆虫図鑑」では、
・虫の検索
・個別の虫ごとに関連する当ブログの記事を見る
などができますので、こちらもぜひご活用ください。
また、虫の魅力については今後も随時追記していきます。
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おわりに:色々な昆虫を観察しよう!
昆虫は、最も種類の多い生物と言われています。
ぜひ色々な場所で、多様で魅力的な虫たちを探してみてください!
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