青くて綺麗な花!
この花ってどんな植物?
こんな疑問にお答えします。
今回紹介するのは、ムラサキ科の植物。
ムラサキの名前の通り、紫系統・青系統の色の花が魅力の植物です。
青色の花はなんだか魅了されるようで、冒頭の写真のネモフィラも人気のお花ですね。
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な動植物に出会ってきました。
そんな生き物好きの僕が、ムラサキ科の植物の種類と魅力を紹介します。
ムラサキ科の植物の魅力
ムラサキ科の植物の最大の魅力は、何と言っても以下の点。
です。
青紫系の美しい花を咲かせる
ムラサキ科の植物の中でもメジャーと思われるのが、以下のネモフィラ。
ネモフィラ
茨城県にあるひたち海浜公園では、「みはらしの丘」という丘一帯がネモフィラでいっぱいになり、青一色に染まります。
ネオフィラが咲くゴールデンウィークのシーズンは、観光客で大いに賑わってニュースなどでも取り上げられますね。
このように「幸せの青い鳥」しかり、青という色は人の心を魅了する何かがあるようですが、多くのムラサキ科の植物青紫系の花をつけるのです。
もう1つ例を紹介すると、以下のワスレナグサ。
ワスレナグサ
ワスレナグサの名前は、ドイツの恋の伝説での言葉が由来。
ドイツの悲話に、騎士ルドルフが恋人ベルタのためにドナウ河畔に咲くこの花を摘もうとしたが、足を滑らせて水中に消え命を落とした。
その時ルドルフが言った「私を忘れないで」という言葉をベルタは一生忘れず、この花を髪に飾り続けたという伝説がある。
青い花は、西欧でも多くの人が美しいと感じるのでしょうね。
このように、ムラサキ科の花たちを見つけたら、その青紫系の美しい花に注目です!
(ムラサキ科の他の仲間はこのあと紹介します)
ムラサキ科の植物の種類
ネモフィラ
ネモフィラは北米原産の植物。
カップ状の青色の美しい大きな花をつけます。
暖かい春の光に映えて、とても季節感のある花ですね。
ネモフィラが一面に咲く景色を見たいのなら、ひたち海浜公園をぜひチェック!
ワスレナグサ
先ほどドイツの伝説を紹介しましたが、こちらはヨーロッパ原産の植物。
品種によっては白やピンクの花もあるようですが、基本種は写真のような青系統の花です。
原産地では多年草(複数年生きる植物)のようですが、暑さに弱いようで、日本では一年草とされています。
ヤマルリソウ
こちらは海外から渡ってきた植物ではなく、日本在来の植物です。
この花は今まで紹介したようなムラサキ科の植物と比べるとぶっちゃけ控えめ。
しかし、森などでこの青い花を発見すると嬉しくなるのです。
キュウリグサ
日当たりの良い場所にもいる、近所の公園でも普通に見られる在来植物。
なのでキュウリグサのことを知っていれば、実は一番身近に見られるムラサキ科の花です。
写真の通り、淡い青色の花を持つ可愛らしい花です。
花はとても小さく、なんと2〜3mmほど。
そのせいか、とっても可愛らしい花なのにあまりメジャーでないように思います。
ヒレハリソウ
今まで紹介してきた花たちとは雰囲気が違いますが、こちらもヨーロッパ原産のムラサキ科の植物。
大きさも他のものより大きいですが、花の色はやっぱり紫色です。
野菜や薬草として利用されます。
シベナガムラサキ
こちらもヨーロッパ原産の植物。
シベナガの名の通り、しべ(雌しべ・雄しべ)が長いです。
花の色はまさに青紫色で、ムラサキ科らしい色をしています。
おわりに:青紫色のムラサキ科の花をよく観察してみよう!
ムラサキ科の植物たちは、何と言ってもその青紫色の花が魅力。
「幸せの青い鳥」もそうですが、青い色は人間にとって幻想的・神秘的な色なのでしょうね。
彼らの可愛くも美しい花、ぜひ観察してみてくださいね!
そのほかのおすすめ植物紹介記事↓
■ エノキ(榎)
他の植物の紹介、植物観察、用語解説などに関する記事はこちらから↓