この雑草、よく見たら小さいけど綺麗な花をつけてる!
この植物って、どんな植物なの?
こんな疑問に答えます。
上の写真は、キュウリグサ。
いかにも雑草な姿をしていますが、その小さな花はとっても綺麗です。
「雑草という名の草はない」なんて言葉を聞きますが、本当にその通りで、雑草たちには一括りにすることのできないユニークな魅力をたくさん持っています。
見過ごしたちな身近な雑草にも、よく観察すると面白いものがたくさんあるんですよ!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な動植物に出会ってきました。
そんな生き物好きの僕が、キュウリグサの特徴と魅力を紹介します。
キュウリグサの小さく美しい花
キュウリグサはその姿を引きで見ると、ひょろっと細長い茎を持つ、いかにも雑草な姿をしています。
キュウリグサを引いて見た姿
ところがよく見てみると、その中に「とても小さな花」が…。
その小さな花を拡大すると、こんな姿をしているのです。
キュウリグサの花
スターの形をした、淡い水色の美しい花が見えました!
ちなみにこの花がどれくらい小さいかというと、2〜3mm程度。
50円玉の穴の直径が4mmなので、なんとあの小さな穴よりもさらに一回り程度も小さい大きさなのですね。
また、キュウリグサの名前ですが、これは「におい」が由来とのこと。
葉を揉むと「キュウリのようなにおい」がするからだそうです。
実際、確かにキュウリグサの葉からは青臭いにおいがします。
ちなみにキュウリグサの花は春に見られます。
小さい葉なので見過ごしがちですが、春の季節は足元でこんなに綺麗な花が咲いているんですよ!
キュウリグサは美しき雑草
キュウリグサは、公園や道端、農耕地など、都市部でも見られる身近な植物です。
いわゆる「雑草」であり、庭で草むしりをした場合には、大抵むしられる対象となってしまうでしょう。
ところが冒頭でも「雑草という名の草はない」の言葉を使いましたが、雑草と言っても様々な種類の植物がいます。
雑草たちもその1つ1つの植物を見ると、実に魅力的で面白いものがたくさんいます。
キュウリグサもその1つ。
ガーデニングで人気の花に「ワスレナグサ」という植物がいますが、キュウリグサはこのワスレナグサと同じ「ムラサキ科」の植物なんですよ。
そう思ってワスレナグサの花の形を見てみると、2種はよく似ていますよね。
青い花の美しいワスレナグサ
このように、身近な植物を「雑草」とひとくくりにしてしまうと、それぞれの個性や魅力を見落としがち。
ですがその1つずつに向き合ってよく見てみると、魅力的な植物がたくさんいるのです。
ぜひ自宅のお庭や公園などで、「雑草探し」をして、面白い植物たちを見つけてみてください!
おわりに:キュウリグサの小さな花を観察してみよう!
キュウリグサは小さな花ですので、足元をよく見る必要があります。
目を凝らして探す中に、とても小さなかわいらしい花を見つけた時は、とても嬉しいものですよ!
同時に他の様々な面白い雑草たちにも気付くと思うので、ぜひ一度「雑草観察」をしてみてくださいね!
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