ポンポンみたいな花!
この花ってどんな植物?
こんな疑問にお答えします。
写真の花は、シロツメクサ。
ポンポンのような丸い花、とってもかわいらしいですよね。
ツメクサ(詰草)には他にも色々な仲間がいて、その花たちの色は様々。
彼らは草地のような場所が好きですが、緑の草地を色とりどりの花で彩ってくれる植物です。
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な動植物に出会ってきました。
そんな生き物好きの僕が、ツメクサの特徴と魅力を紹介します。
ツメクサ(詰草)の魅力
今回紹介するツメクサ(詰草)はマメ科の植物。
カタカナで書くと同じ文字になるツメクサ(爪草)というものもありますが、こちらは別のグループの植物です。
またシロツメクサはヨーロッパ原産の植物で、江戸時代にオランダから日本にガラスが輸入される時、シロツメクサが詰め物として使われていたことが「ツメクサ(詰草)」の名前の由来です。
僕が思う、ツメクサの魅力は大きく2つ。
2. 幸せの四つ葉のクローバー
1. ポンポンのような球形のかわいい花
ツメクサは花を密集してつけ、まるでポンポンのようなかわいらしい姿をしています。
シロツメクサの球形の花
そのポンポンをよーく見ると、1つ1つの花は他のマメ科によく見られる細長い形をしています。
後ほど紹介しますが、ツメクサの仲間には様々な色のものがあり、どれも華やか。
草地に色とりどりのポンポンが咲く様子は、とってもにぎやかです。
2. 幸せの四つ葉のクローバー
ツメクサ(シロツメクサ)には、有名な別名があります。
それは「クローバー」。
ツメクサという名称よりも、こちらの方がメジャーかもしれませんね。
トランプのクローバーの絵柄も、ツメクサの葉を元にしたものです。
クローバーと言えば、「幸せの四つ葉のクローバー」というものがあります。
クローバーの葉は基本三つ葉なのですが、四つ葉のクローバーを見つけたら幸せになれるよ、というもの。
四つ葉のクローバーは、
・人に踏まれる
・突然変異
などによって偶然起きるもの。
だから、四つ葉のクローバーを見られるのは大変ラッキーなのです。
四つ葉のクローバー
ちなみに四つ葉のクローバーについては、以下のページの回答部分で詳しく説明されています。
ツメクサは四つ葉のクローバー探しで楽しませてくれたり、偶然見つけられた時には嬉しい気持ちにさせてくれたりと、僕らの日常に小さな幸せを運んでくれる植物なのですね。
ツメクサ(詰草)の種類
シロツメクサ
白いポンポンをつけるツメクサ。
先述しましたが、「詰草」の名前はこの種によるエピソードが由来です。
初夏(5月)あたりから夏の間、楽しませてくれる植物です。
ムラサキツメクサ(アカツメクサ)
ピンク〜紫色の花をつけるツメクサ。
咲く環境はシロツメクサと似ていて、草地や公園など身近な場所で見られます。
シロツメクサは足元に咲く感じですが、こちらはシロツメクサよりも背が大きく、30cm以上になります。
コメツブツメクサ
今まで紹介したツメクサと比べて、小さい黄色の花を付けます。
その名もコメツブツメクサ。
花は小さいながらも黄色が目立つので意外と存在感があり、気付くことができます。
ちなみに似ている仲間にクスダマツメクサというものもいますが、そちらよりも花の密度が小さいです。
ベニバナツメクサ
鮮やかな赤色の花をつけるツメクサ。
イチゴのような花の姿から、「ストロベリートーチ」「ストロベリーキャンドル」などとも呼ばれます。
もともと牧草としていたものが野生化したようです。
しかし他のツメクサたちと比べて分布していないのか、見る機会はあまり多くありません。
おわりに:ツメクサ(詰草)のかわいらしい花を観察してみよう!
ツメクサは比較的乾燥した場所でも見られる花。
なので、街中の公園などでも観察できます。
それぞれの種類のツメクサたちがどんな場所を好むのか、などを比べてみるのも面白いと思います。
彼らのかわいらしいポンポンの花、ぜひ観察してみてくださいね!
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■ ケマン
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