ペリカン目ってどんなグループ?
このグループの野鳥には、どんな魅力があるの?
こんな疑問にお答えします。
ペリカン目は大型の水鳥たちのグループ。
ペリカンのほか、サギやヘラサギ、トキなどが含まれます。
このグループの鳥たちは、みな大型の水鳥であること。
あまり機敏な動きをしないので、比較的観察しやすいという点も魅力です。
撮影してよし、観察してよし、の魅力的な鳥たちですよ!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、ペリカン目の野鳥たちの魅力を紹介します。
ペリカン目の特徴
大型で迫力のある水鳥たち
ペリカン目は、鳥を分類するグループの1つ。
このグループにはペリカンのほか、サギやヘラサギ、トキなどが含まれます。
みな大型の水鳥であり、出会ったときの印象は強く刻まれるでしょう。
ちなみにこの目の代表的な鳥であるペリカンは、残念ながら日本では身近な場所では見られません。
僕の愛用している「日本の野鳥650」においても、3種のペリカンが掲載されていますが、「迷鳥としての記録がある」という紹介となっています。
■ 日本の野鳥650
そのため、日本でペリカンを見るには動物園に行く必要があるでしょう。
しかし、ペリカン目の鳥はペリカンだけではありません。
身近な野鳥として見られるペリカン目の鳥には、「サギ」がいます。
サギは都市部の川などでも見られる身近な水鳥。
身近な鳥ながら大型な鳥で、例えば以下のアオサギの大きさは90cm以上にもなるほど。
日本最大級のサギであるアオサギ
そのスラッとした美しいシルエットは、実に迫力があり、写真映えもします。
ちなみに、彼らは魚など水生生物を食べますが、大きな体ゆえに仕留める獲物のサイズも大きい。
狩りをする姿や捕まえた獲物を食べる姿も、観察する際の注目ポイントです!
ペリカン目の野鳥の主な仲間
ペリカン科
くちばしの下にある「大きな袋」が特徴的な鳥たちですね。
体自体もとても大型で、以下のモモイロペリカンはなんと150cm前後あります。
150cmほどの大きさがあるモモイロペリカン
先述した通り、野生のペリカンは日本ではほとんど見られないので、その動きは動物園などでじっくり観察しましょう!
サギ科
サギは、ペリカン目の中では最も身近に見られる野鳥たちです。
身近な白鷺(しらさぎ)のコサギ
彼らはあまり機敏に動かないものが多く、観察しやすいのも魅力。
狩りをする様子など、他の鳥たちではなかなか見られない姿もじっくり観察できますよ!
トキ科
この科の代表的な種であるトキは、日本においては残念ながら野生絶滅してしまいました。(現在佐渡島にいる個体は中国由来のもの)
日本でその他の野生のトキの仲間に出会うには、偶然旅鳥に出会う必要があります。
以下は台湾で野生化したトキの仲間、アフリカクロトキ。(台湾においても外来種)
トキの仲間のアフリカクロトキ
またトキ科にはトキだけでなく、ヘラサギも含まれます。
このグループの鳥たちもサギ同様、美しいシルエットを持ちます。
大きく美しいシルエットを持つヘラサギ
ヘラサギは名前の通り「ヘラのような形のくちばし」を持つなど、種ごとのくちばしの形もユニークな鳥たち。
こちらも出会う機会はあまり多くない鳥たちですが、出会えたらそのくちばしに注目してみてください!
おわりに:ペリカン目以外にも魅力的な野鳥はたくさんいる!
僕たちの身の回りには、他にも魅力的な野鳥たちがたくさん暮らしています。
以下の記事で色々な野鳥たちの魅力を紹介していますので、ぜひご覧ください!
※アプリ「見つけた!野鳥図鑑」では、
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・個別の鳥ごとに関連する当ブログの記事を見る
などができますので、こちらもぜひご活用ください。
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