にぎやかに鳴いている鳥がいるよ!
この鳥ってどんな鳥 ?
こんな疑問にお答えします。
写真の鳥は、ヒバリ。
"ヒバリ"という言葉は、有名な歌手の方の名前にもなっているので、知っている方が多いかと思います。
しかし、「実物のヒバリがどんな鳥なのか」はよく知らない人もいるのではないでしょうか?
かくいう僕も、野鳥観察をするまではヒバリがどのような鳥か、よく知りませんでした。
ヒバリは「春を告げる鳥」とされ、人にとって嬉しい知らせを届けてくれる鳥なのです!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、ヒバリの特徴と魅力を紹介します。
ヒバリは目立つ冠羽が特徴的な春の鳥
ヒバリは「スズメ目ヒバリ科」というグループに属する鳥で、頭部の立ち上がった「冠羽(かんう)」が特徴的です。
頭部の冠羽が目立つ
ところがこの冠羽、実は常に立っているわけではありません。
さえずりをする時などは冠羽を立たせていることが多いですが、それ以外の時は寝かせていることも多いのです。
冠羽を寝かせているヒバリ
このように冠羽が寝ていると、一番特徴的なところがなくなってしまうので、識別に迷うかもしれません。
そのよう場合は、以下のような点が見分けポイントになります。
ちなみにヒバリは「春を告げる鳥」とも言われます。
※「春告げ鳥」という言葉がありますが、そちらはウグイスのことを指します
その理由は、ヒバリも春になると特徴的な「さえずり」をするため。
ヒバリのさえずり
その鳴き方は独特で、
と、早口で一生懸命さえずるのです。
なお、ヒバリ(雲雀)は俳句で「春の季語」にもなっています。
昔から日本人もこのヒバリの声を聞いて春を感じていたと思うと、なんだか感慨深いですね。
ヒバリのさえずり飛翔【揚げ雲雀】
ヒバリは「さえずり飛翔」という面白い習性も持ちます。
それは、先ほど紹介した特徴的なさえずりを”飛翔しながら行う”というもの。
鳴きながら空に飛び立ち、上空で止まってさえずりし続けるのです。
空からこの声が聞こえると「あ、ヒバリだ!」となるのですが、広い空の上にいる小鳥を見つけ出すのもなかなか難しくて、「声はすれども姿は見えず…」の状態になることも多いです。
ちなみに、空でさえずりをしているヒバリのことを「揚げ雲雀(あげひばり)」と言います。
このにぎやかな行動は春になると見られるようになり、春の訪れとにぎやかな声の二重で心が温まります。
僕が20年以上実家に住んでいた時は野鳥観察をしていなかったのですが、大人になって実家近くの河川敷に行ってみると、たくさんのヒバリがさえずり飛翔をしていることに気付きました。
その姿を見た時は「ごく近い場所にも、ヒバリのにぎやかな声がこんなに聞ける環境があったんだなあ」と、とっても嬉しい気持ちになったものでした。
春になったら、ヒバリのこの「さえずり飛翔」にぜひ注目してみてください!
ヒバリは草地で見られる
では、ヒバリはどういう環境で見られるかというと、主に「草地」「農耕地」です。
森に隣接した草地などではなく、"ひらけた場所"でよく見られます。
草地で見られるヒバリ
ヒバリはやはり「春」が一番観察しやすいです。
先ほど紹介した通り、目立つポイントに出てきてさえずったり、飛翔さえずりで定期的に姿を現してくれるからです。
逆にそれ以外の時期は、冠羽を寝かせてかがむようにじっとしていることが多く、草などにうまく紛れて見つけにくくなります。
さえずりをしないヒバリは見つけづらい
観察しやすさという面でも、ヒバリは春の観察がオススメです!
おわりに:ヒバリを観察してみよう!
ヒバリは春になると見られる嬉しい鳥。
ひらけた草地があれば意外と身近な場所で見られる鳥なので、ぜひ探して観察してみてください!
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