あ、干潟でおしりをフリフリしている鳥がいるよ!
この鳥ってどんな鳥 ?
こんな疑問にお答えします。
写真の鳥は、イソシギ。
イソシギはおしりをフリフリしながら歩く、とてもキュートな鳥です。
さらにイソシギは幅広い環境に生息する鳥で、「最も身近な場所で見られるシギ」でもあるのです!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、イソシギの特徴と魅力を紹介します。
イソシギはおしりをフリフリしながら歩くシギ
イソシギは「チドリ目シギ科」というグループに属する鳥。
体上面は落ち着いたグレー、体下面は白い色をしたシギです。
イソシギ
シギの仲間は似た姿のものが多いですが、「お腹の白い部分が脇に食い込むこと」が特徴的で、識別点としてよく紹介されます。
またイソシギは干潟や磯でせわしなく歩き回っている姿をよく見ますが、歩き方も実にユニーク。
その歩き方とは、「おしりをリズミカルにフリフリさせながら歩く」こと。
イソシギのおしり
このおしりを振りながら歩く姿が、とてもかわいらしいのです!
おしりを振りながら歩く鳥と言えば、他にセキレイの仲間がいます。
街中でよくおしりを振って歩いているハクセキレイ
セキレイの仲間は尾が長いので尾が動くのがよく目立ちますが、単純なおしりの振り方としてはセキレイよりもイソシギの方が激しめかもしません。
イソシギを見かけたら、歩く姿に注目してみてください!
イソシギは最も身近なシギ
イソシギはシギの仲間ですが、シギの多くは渡り鳥であり、特定の季節しか見られないことが多いです。
沿岸部でよく見られるシギの多くは「旅鳥」として通過、一部「冬鳥」として日本で越冬するシギなどもいますが、あまり多くはありません。
それに対してイソシギは「留鳥」という渡りをしない鳥であり、1年を通して見ることのできる鳥なのです。
しかも、イソシギは見られる環境も幅広く、干潟や磯、河川のほか、水田や湖沼などでも見られます。
「磯シギ」と名前に”磯”がつきますが、磯以外でも見られるチャンスがたくさんあります。
幅広い環境で見られるイソシギ
このように、見られる期間も長く生息環境も幅広いので、「最も身近なシギ」と言える鳥だと思います!
やっぱり磯で出会いたいイソシギ
イソシギは幅広い環境で見られる分、「こんなところにもイソシギがいるのか!」という"不意な出会い"も多いです。
例えば、狭い用水路のような場所でチラッと鳥影が見えたと思って近付いてみる。
すると、おしりをフリフリしながら歩くイソシギだったりします。
このようにイソシギとは色々な場所で出会えますが、でもやっぱり僕がイソシギとの出会いで印象深いのは、「磯」。
僕は海辺近くに出かけた時は磯で貝やカニを探したりすることもあるのですが、「近くでちょろちょろと動き回っている鳥がいるなー」と思ったら、そこにいるのはやっぱりイソシギ。
磯の岩場のような場所で出会う鳥と言えば、このイソシギ(またはイソヒヨドリ)が定番で、お約束の鳥に出会えるとほっこりします。
磯にいったらついつい、イソシギと出会うのを期待してしまうのですよね。
磯で出会う定番の鳥イソシギ
イソシギは世界的にも幅広く分布する鳥で、ユーラシア大陸の広範囲、アフリカ大陸やオーストラリアでも見られます。
なので海外の磯でもイソシギに出会えるかもしれません。
もし海や磯に出掛けた時には、ぜひイソシギを探してみてください!
おわりに:イソシギを観察してみよう!
イソシギは最も身近な場所で見られるシギです。
沿岸部だけでなく、河川や水田あたりでも見られるチャンスがあるので、ぜひお近くの水辺でも探してみてください!
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