あ、水色のきれいな鳥がいるよ!
でも姿のイメージと違って騒がしい声…。
この鳥ってどんな鳥 ?
こんな疑問にお答えします。
写真の鳥は、オナガ。
長い尾羽を持ち、その羽色は淡い水色で、美しくスマートな姿を持つ鳥です。
その美しい姿とはギャップのある鳴き声を持つ鳥で、「ジェーイ、ジェーイ」と"意外と騒がしい鳥"なんですよ!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、オナガの特徴と魅力を紹介します。
オナガの特徴と魅力
水色の羽が美しいカラス
オナガはとても美しい姿を持つ鳥です。
尾羽は長くスマートなシルエットをしていて、その羽色は美しい淡い水色。
頭の上半分が黒く、「ベレー帽」をかぶっているように見えるのも特徴的です。
美しくスマートな姿を持つオナガ
オナガは漢字で「尾長」と書きますが、これはその長い尾羽が由来です。
ちなみに、オナガは「スズメ目カラス科」というグループに属する鳥。
カラスというと「黒い姿の鳥」を想像してしまいませんか?
オナガは一般的なカラスのイメージとは随分違いますが、黒いカラスと同じ「カラス科」なのです。
実はカラス科にはカラフルな羽を持つものも多くいて、多彩な姿を持つグループなのです!
鳴き声は騒がしい
オナガは、その美しい姿とは裏腹に、意外と「騒がしい鳴き声」を持つ鳥でもあります。
その鳴き方は、
「ギュイギュイ」
など。
騒がしい鳴き声といえば「ヒヨドリ」がいますが、オナガも負けないくらいくらいの騒がしさ。
うるさい鳴き声のヒヨドリ
僕が最初にオナガの鳴き声を聞いた時は、その美しい外見からは想像しない声がしてびっくりしました。
でも鳴き声に特徴があるので、「オナガが近くにいるとすぐに気付くことができる」という恩恵もあります笑
オナガは、”姿と鳴き声のギャップ”にも注目です!
オナガの分布
西日本ではほぼ見られない
オナガは「中部以北」に分布する鳥です。
渡りをしない「留鳥」なので、生息域では1年を通して見ることができます。
また、オナガは林的な環境を好みますが、割と"人里寄りの場所"で見かけることも多く、住宅地近くにあるちょっとした林にいたり、電線に止まっていたりもします。
人里近くいることも多いオナガ
そのため、秋になると「柿の実に群れている姿」などを見ることも多く、比較的身近な野鳥かと思います。
柿の実に集まるオナガ
しかし、これは僕の主な探索場所である「関東」での話。
先ほど分布範囲が「中部以北」と紹介した通り、実は「西日本ではほぼ見られない」とのこと。
なので関西とかに住んでいる方からすると、オナガはとっても珍しい鳥なのです。
僕も西日本ではオナガに出会ったことはありません。(その代わり、九州などには「カササギ」という別のカラス科の鳥がいたりします)
鳥は翼を持つので長距離移動できるはずですが、一定以上に分布を広げないこともあるというのは、面白いですよね。
だからこそ、それぞれの土地には個性ができ、多様な生態系を僕たちに見せてくれます。
そのような土地土地の自然や生態系を1つ1つを意識してみると、それぞれの土地を歩くのがとっても楽しくなりますよ!
オナガと同じ分類に属する鳥たち
オナガはスズメ目カラス科に属する鳥。同じ分類の鳥たちを以下で紹介しています。
[スズメ目]
スズメ目の野鳥まとめ|美しい声を持つ鳥類最大のグループ
▼
[カラス科]
カラス科の野鳥の種類と魅力|黒くないカラスがいる?実は多彩な姿の鳥たち
おわりに:オナガを観察してみよう!
オナガは、美しい姿を持ち、特徴的な鳴き声も持つユニークな鳥。
もし東日本に住んでいるのなら、意外と身近な場所で出会えるチャンスもあると思うので、ぜひ観察してみてください!
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