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ヤマトシジミ - 都会に暮らすたくましい小さなチョウ | 虫紹介

ネイチャーエンジニアの亀田です。

 

「都会に住んでいても見られる虫ってどんなものがいるんだろう?」

 

というあなたに、僕が実際に観察した経験をまじえて虫の魅力をご紹介します。

 

今回は都会で見られる最も身近なチョウ「ヤマトシジミ」をご紹介します。

 

 

ヤマトシジミ

みなさん一度は見たことあるのではないかと思いますが、こちらがヤマトシジミです。

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名前の由来はシジミ貝

ヤマトシジミの「シジミ」はシジミ貝が由来です。

そのはねが、シジミ貝の形に似ていることから付けられました。

 

なぜ都会で繁栄できるのか?

さて、タイトルの通り、このチョウは都会でもたくさん見られます。

 

基本的に都会の街中は乾燥していて、生き物にとってはとても生きづらい場所です。

何故そんな場所で繁栄できているのか?

 

それにはちゃんと理由があります。

 

その秘密は幼虫の食草にありました。

 

幼虫はカタバミを食べる

幼虫は「カタバミ」という花の葉を食べます。

カタバミ - 都会生活に適応したかわいくも強い花 | 植物紹介 - ネイチャーエンジニア Blog

 

カタバミの花。

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下の写真はヤマトシジミの幼虫です。 

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写真の幼虫が乗っている葉は、もちろんカタバミです。

 

カタバミは小さな花ですが、とても生命力の強い植物です。

 

そして「乾燥に耐えるための特技」を持っています。

その特技とは、夜になると葉を閉じて水分の発散を防ぐこと。

 

これにより省エネ生活をすることによって、砂漠のような都会の乾燥を乗り切っているのです。

 

といっても、背の高い植物と正面から戦っても勝つことはできません。

 

ですが、カタバミはまたしても都会という環境に勝機を見出しました。

都会では、人間が草刈りをして、背の高い植物をやっつけてくれるのです。

 

これにより、カタバミが都会で生き残れる=それを食べるヤマトシジミも生き残れる、という方程式が成り立ちます。

 

これが都会でヤマトシジミが繁栄している理由です。

  

はねを広げた姿(表ばね)が美しい

ヤマトシジミは多く見られるし、正直地味なので、人気度はそれほど高くないように思います。

 

でも、改めてよく観察して欲しいです。

 

この写真はヤマトシジミ(オス)がはねを開いた時の写真です。

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鮮やかなブルー、美しくないですか!?

 

はねを閉じている時は地味な姿だけど、はねを開くと美しくまるで違うイメージになる。

チョウはこういう種も多いです。

 

季節によってはねが変わるものもいます。

キタテハ - 季節によって姿が変わるチョウ | 虫紹介 - ネイチャーエンジニア Blog

 

ちなみにメスははねを開いても地味です笑

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どこにいるの?  

上で説明した通り、幼虫がカタバミを食べるので、その周辺で見つかります。

 

カタバミがいるのは街中の道路脇や、公園の周りに背の高い他の草がいない場所などです。

 

幼虫を見つけるのは大変

ちなみに、幼虫を見つけるのにはとても苦労します。

 

地面にかがみながら、カタバミの葉の上を這っている、数ミリの幼虫を探します。

幼虫の食べた痕跡のある、小さな小さなカタバミの葉っぱをひたすらめくり続けます。

 

集中力と諦めない心が大事です。

あと少しの器用さ。

 

僕は不器用なので葉をめくるのにいつも手間取ります笑

 

幼虫を探す時は、淡々と粘り強く探してください。

 

おわりに

いかがでしたか?

 

野外に実物を見に行くとまた新たな発見があったりするものです!

道路脇や公園のカタバミにも注目して見てください!

 

以上、ヤマトシジミの紹介でした。

 

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