ネイチャーエンジニア いきものブログ

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シジミチョウの特徴と種類【シジミ貝のようなはねを持つかわいいチョウ】

ウラナミアカシジミ

シジミチョウかわいい!

シジミチョウの仲間には、他にどんな種類がいるの?

こんな疑問にお答えします。


シジミチョウは、他のチョウと比べて小型でかわいらしい印象のチョウ。


しかしシジミチョウにはかわいい種ばかりでなく、輝く姿を持つものもいるんですよ!


僕はネイチャーエンジニアの亀田です。


年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。


そんな虫好きの僕が、シジミチョウの特徴と種類を紹介します。




 

シジミチョウの特徴と魅力

シジミチョウは、チョウ目シジミチョウ科というグループに含まれる虫たち。


僕が思う、シジミチョウの魅力は大きく3つ。

1. 名前の由来はシジミ貝のようなはねの形
2. そよ風の精と呼ばれる仲間たち【ゼフィルス】
3. 身近なシジミチョウも美しい!


1. 名前の由来はシジミ貝のようなはねの形

シジミチョウは、他のグループのチョウに比べると小さなチョウたち。


シジミ」の名前は、はねの形がシジミ貝の形に似ていることが由来。


丸みのある可愛らしいはねが魅力的なチョウです。


かわいらしいはねを持つヤマトシジミ

ヤマトシジミ


上のヤマトシジミのはねを見ると、確かにシジミ貝のような形をしていますよね。


シジミチョウたちは、このようなかわいらしい姿を持つチョウなのです。

2. そよ風の精と呼ばれる仲間たち【ゼフィルス】

シジミチョウの中には、「ゼフィルス」と呼ばれる仲間たちがいます。

シジミチョウ科の中のミドリシジミなどの一群は「ゼフィルス」と呼ばれています。ゼフィルスとはギリシャ神話の西風の精ゼフィロスが語源で「そよ風の精」の意味があるそうです。


引用: 日光のゼフィルス 【news159】 -Nikko Today-


このゼフィルスの仲間は、初夏の頃だけに現れる季節限定のシジミチョウ


暑い夏の前の、爽やかなそよ風を運んできてくれるチョウたちなのですね。


また、彼らは美しい姿を持つものも多いです。


美しく緑に輝くはねを持つミドリシジミ

ミドリシジミ


黄色のはねがかわいらしいウラナミアカシジミ

ウラナミアカシジミ


ゼフィルスが発生する時期に雑木林などを散策していると、木の前でカメラを持って待つ方々によく遭遇します。


そのお目当ては、美しいはねを持つゼフィルスたち。


ゼフィルスが現れる時期は、ジメジメした梅雨時期であり、あまり積極的に出かけたくなくなる季節


しかし彼らを見られるのはこの時期だけと思えば、ついつい外に出かけてしまいます。


このようにゼフィルスは、人を外に運び出すほどの魅力があるチョウなのですね。

3. 身近なシジミチョウも美しい!

美しく輝くはねを持つのはゼフィルスだけではありません。


ヤマトシジミは先ほども登場しましたが、最も身近に見られるシジミチョウです。


彼らは一見地味な姿に見えるチョウですが、実はこのヤマトシジミも、とても美しく輝くはねを持っているのです。


それが、こちら。


輝く姿を隠し持つヤマトシジミ(オス)

ヤマトシジミ


ちなみに、これらの輝くはねは構造色といって、光の反射によって見えるもの。


見る角度によって輝き方が変わるので、色々な角度から観察してみるのも楽しいですね!


このように、小さくてスルーしがちなシジミチョウたちですが、彼らをよく観察すると魅力だらけの生き物なんですよ!




シジミチョウの種類

ヤマトシジミ

ヤマトシジミ

街中では最も身近な存在であると思われるシジミチョウ。


その理由は幼虫の食草であるカタバミが街中にたくさんあるから、というのが大きいです。


カタバミ

カタバミ


街中は植物や土が少なく、生き物も少ないですが、彼らは街中でもヒラヒラと飛んでにぎやかにしてくれますね!

ベニシジミ

ベニシジミ

草地でよく見られるシジミチョウ。


赤・白・黒のカラフルはねがかわいらしいです。


春〜晩秋と、長い期間その姿を見せてくれるのも嬉しいですね。

ムラサキシジミ

ムラサキシジミ

雑木林を好むシジミチョウ。


はねを閉じているととっても地味なのですが、はねを開くとビックリ。


とっても美しく輝く紫色の模様が見えます。

ムラサキシジミ


特別な場所に行かないと見れなさそうですが、ちょっとした林があれば身近に見られることが多いチョウです。


また模様の形は違うものの、この種はオスもメスも美しい紫色の模様を持ちます。

ミドリシジミ

ミドリシジミ

代表的なゼフィルスの一種。


実はこの種には「〇〇ミドリシジミ」という類似種がたくさんいるのですが、いずれも美しく輝くはねを持ちます。

ミドリシジミ


そのため、その美しい緑の姿を撮影しようする方も多い人気のチョウですが、なかなかはねを開いてくれず、撮影は難儀します

ウラナミアカシジミ

ウラナミアカシジミ

黄色のはねに黒い斑点がつく、かわいらしい印象のゼフィルス。


はねを開くと鮮やかなオレンジ色で、裏ばね(はねを閉じている時に見える面が裏)とは違ったカラフルさがあります。


彼らがいるだけでなんだかその場が明るくなるような、なんだかハートフルな印象のシジミチョウです。

コツバメ

コツバメ

ゼフィルスよりも早い、早春の時期限定で見られるシジミチョウ。


シジミチョウの多くはカラフルでかわいらしい姿を持ちますが、コツバメはダークな色味でかわいいよりもカッコいいイメージ。

ウラギンシジミ

ウラギンシジミ

裏ばねは真っ白ですが、表ばねには美しい紋があります。


その紋がオスとメスで色が違うという、面白いシジミチョウです。


オスには赤い紋

ウラギンシジミ オス

メスには白い紋
ウラギンシジミ メス


ウラギンシジミは日当たりの良い場所ではねを開いてくれることが比較的多いので、美しい表ばねの撮影がしやすいです。

シジミチョウに関連する虫たち

おわりに:隠れた魅力を持つシジミチョウを観察しよう!

シジミチョウは種によって色も様々だし、はねの裏と表で印象が変わるチョウです。


身近なシジミチョウだって、はねを開くと輝く姿を持っていたり、隠れた魅力も持つチョウなんですよ。


他にも、見る角度を変えることで、新たな魅力が見つかる虫たちはたくさんいるんですよ!。


あなたも身近な場所で、魅力的な虫たちの観察をしてみませんか?


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