ネイチャーエンジニア いきものブログ

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初心者におすすめの虫図鑑!最初に手にするならこの図鑑たち

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身近な虫を調べるのに使いやすいおすすめの図鑑が知りたい!

こんな希望にお答えします。

 

虫の名前を調べるって、とても大変ですよね。

 

僕も虫の名前を調べるのには、毎回とても苦労しています。

 

そんな虫たちを調べるのを助けてくれた味方の1つが、「図鑑」でした。

 

僕はネイチャーエンジニアの亀田です。

 

年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。 

 

僕は各地で出会う様々な生き物を調べるために、今まで数十冊もの図鑑を使ってきました

 

今回はそんな僕が、おすすめの虫図鑑を紹介します。

 

 

おすすめの虫図鑑

今回は、以下を重視して図鑑を選出しました

  • 初心者であっても使いやすい
  • 幅広い種類の虫が検索できる
  • 価格がそれほど高くない

 

幼虫図鑑や、特定のグループに特化した図鑑を知りたい方はこちらをどうぞ。

 

虫を調べる方法や、図鑑自体のメリットを知りたい方はこちらの記事もどうぞ。

 

1. フィールドガイド 身近な昆虫識別図鑑

この図鑑の最大のメリットは、虫界の専門用語を知らなくても識別できるという点。

 

虫の図鑑には、虫識別の説明がありますが、結構専門用語が多いです。

 

図鑑のはじめの方に説明が書いてありますが、知らない言葉に出会う度に確認に戻るのは面倒ですよね。

 

この図鑑では、それをすることなく読めます。

 

例えば、ヘイケボタルの識別。

 

■ 一般的な図鑑の場合:

「ヘイケボタルよりも黒条が小楯板よりも狭い」

 

黒条?小楯板?となりますよね。

 

■ この図鑑の場合:

ゲンジボタルとヘイケボタルが並んだ写真を置いて、
「(ゲンジボタルの胸部を指して)細くて十字型」
「(ヘイケボタルの胸部を指して)太くて一文字」

 

このように、この図鑑では、

  • 識別点を、かんたんな言葉で解説
  • 複数の写真を使って、わかりやすく説明

 

してくれます。

  

デメリットとしては、以下です。

  • 紹介されている虫の写真が小さいものがある
  • 写真の質がバラバラである

 

でも識別という目的においては、上記はそんなに影響ないです。

 

価格は2,000円程度。

 

初心者の方にはとってもおすすめの図鑑です!  

 

2. ポケット図鑑 日本の昆虫 全2巻

この図鑑は「生きている虫を識別する」のに向いている図鑑です。

 

死んだら体の色を変わる虫がいる、って知っていますか?

 

例えば、アオカメノコハムシ。

 

この虫は生きている間は、緑色の姿をしていますが、死ぬと色が失われて褐色になります

 

虫の色が変わると虫の印象がかなり変わります。

 

なので、虫の標本だと、虫によっては識別が困難になるんですね。

 

また、生体写真であっても虫の写真の角度がバラバラだと、虫同士の比較がしづらくなります。

 

その点、この図鑑は、

  • 虫は生体写真を使用
  • 白い背景の「白バック」を使用
  • 各虫の方向は統一されている

 

と、生きている虫の比較がとてもしやすくなっています。

 

あえてデメリットを挙げるなら、多くの虫をカバーするなら1、2巻と2冊買う必要があること。 

 

価格は1冊1,000円ちょっと。

 

でもそれだけのクオリティを備えた図鑑なので、2冊買うだけの価値はあると思います。 

 

3. 昆虫観察図鑑

この図鑑の特徴は、「マイナーなグループの虫の掲載が豊富」という点です。

 

虫の識別で結構難しいのが、この「マイナーなグループ」になります。

 

具体的には、

  • ハチ
  • ハエ
  • アブ
  • カ・ガガンボ

 

あたりがなかなか情報が見つからず苦戦します。

 

ですが、この図鑑はそのあたりの種の情報が豊富なんですよね。

 

上記以外にも「キジラミ」や「クモ」など、他の図鑑であまり載っていないグループが掲載されています。

 

デメリットとしては以下。

  • 掲載されている写真の質がバラバラである
  • チョウ目(チョウ・ガ)の情報が少ない

 

チョウ目の情報は他の図鑑で補えるので問題ないです。

 

逆にマイナーな情報は他で補いずらいですからね。

 

価格は2,000円程度。

 

前述した種も識別したい、という方におすすめの図鑑です。

 

4. 札幌の昆虫

この図鑑の特徴は、「ポケット図鑑なのに掲載種数1,700種」という点です。

 

「ローカルな図鑑がおすすめなの?」と思うかもしれませんが、札幌以外にも共通する昆虫ばかりのため、他の地域に住んでていても十分活用できます。

 

何と言っても驚きはその掲載種数です。

 

ポケット図鑑で1,700種掲載されているものは、他にはないと思います。

 

ハエ・アブなどマイナー種の掲載種数も豊富です。

 

デメリットは以下。

  • 掲載種数を重視しているため、識別ポイントの説明は少ない
  • 虫画像が小さく、標本画像のため生体のイメージがしにくい

 

虫がたくさん掲載されている学術的な図鑑もそうですが、識別の分かりやすさと掲載種数は、ある程度トレードオフになりますね

 

価格は2,000円程度。

 

この図鑑で名前を知って、識別は改めて調べる、というやり方がこの図鑑の良い活用方法だと思います!

 

昆虫検索ができるスマホアプリ

識別が主な機能ではありませんが、僕が配信している「見つけた!昆虫図鑑」というアプリは虫を楽しく知るのにオススメです。

 

見つけた!昆虫図鑑

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こちらのアプリは虫に詳しくない人でも、虫を簡単に探せる・記録できる図鑑アプリとして作りました。

 

特徴的な点は、以下の通り。

・今見られる旬の虫たちを知ることができる
・見つけた虫を記録する喜びを感じることができる
・虫の特徴から簡単に検索ができる
・虫に関する情報を記事で楽しく読むことができる

見つけた!昆虫図鑑 旬の虫 見つけた!昆虫図鑑 詳細

 

まずは気軽に虫のことを知るのにオススメのアプリなので、ぜひ使ってみてください!

 

おわりに

今回紹介した図鑑には、それぞれメリット・デメリットがありますが、うまく組み合わせたり、Webを活用したりして使えると良いかと思います!

 

また新しいおすすめ図鑑が見つかったら随時更新していきます。

 

虫の分類について知っていると、図鑑やWebサイトなどのツールをより効果的に使うことができますよ。

 

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