ネイチャーエンジニア いきものブログ

虫・鳥などの動植物の魅力や知識など、自然観察をもっと楽しむための情報を発信します。

シロチョウの特徴と種類【花との組み合わせが楽しい清楚な蝶】

モンシロチョウ

あ、モンシロチョウだ!

モンシロチョウには、他にどんな仲間がいるの?

こんな疑問にお答えします。


清楚で優雅なイメージのモンシロチョウ


純白な羽にワンポイントの黒い紋で優雅に舞う、美しいチョウです。


モンシロチョウは、分類的にはシロチョウ科というグループに属するチョウ。


このグループに属するチョウは、白や黄色の地のはねにポイントがあしらわれたような姿をしています。


このようなシンプルな美しさを持つチョウなだけに、花との組み合わせがとっても良いんです!


僕はネイチャーエンジニアの亀田です。


年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。


そんな虫好きの僕が、シロチョウ科の昆虫の特徴と魅力を紹介します。




 

シロチョウの特徴と魅力

キタキチョウ

シロチョウ科は、チョウ目というグループに含まれる科。


僕が考える、シロチョウの魅力は大きく2つ。

1. シンプルながら清楚で美しい蝶
2. 花との組み合わせを楽しめる


1. シンプルながら清楚で美しい蝶

冒頭でお伝えした通り、シロチョウの仲間のはねのベースはとてもシンプル


例えば、モンシロチョウは純白のはね、モンキチョウは薄黄色の地のはねで、複雑な斑紋は入っていません。


そのようなシンプルな姿だからか、「優雅」「清楚」「高貴」といったイメージを持たれることの多いチョウです。


さらに面白いのが、この清楚な姿は、"虫にとっても同じように見えているわけではない"ということ。


どういうことかと言うと、

モンシロチョウは、教科書にも載っている身近に見られる昆虫の代表です。これに紫外線を当てるとオスとメスで光り方が違います。

引用: モンシロチョウの光り方 - 徳島県立博物館


とのこと。(以下のリンクの先では紫外線を当てた時の違いが見えます)


虫には紫外線が見えると言われているものが多くいて、モンシロチョウもその一種。


人の目にはモンシロチョウのオスとメスの見た目は一見して分かりません。


しかし、紫外線が見られる彼らの目を通すと、全然違った姿に見えているのかもしれません。


このように人の目からはシンプルに見えるシロチョウたちですが、虫の世界では同じように見えているとは限らない、というのも面白いですよね!




2. 花との組み合わせを楽しめる

前述したように、シロチョウたちは地の色がシンプル。


そのため、花との組み合わせがより楽しめるのです。


例えば、以下は違う2種類の花に訪れたモンシロチョウ。


モンシロチョウ

モンシロチョウ


一緒にいる花によって、写真の雰囲気が随分変わりますよね。


こんな風にチョウ単体だけではなく、花との組み合わせをより楽しめるのも、シロチョウならではの観察の楽しみ方ではないかと思います。

シロチョウの種類

モンシロチョウ

モンシロチョウ

前半で何度も紹介した、シロチョウを代表するチョウです。


純白のはねにワンポイントの黒い斑紋が入るのが特徴。


ちなみにモンシロチョウの幼虫は代表的な青虫で、キャベツやブロッコリーなどアブラナ科の葉を食べます。


モンシロチョウの幼虫

モンシロチョウ 幼虫


セイヨウアブラナ(菜の花)

セイヨウアブラナ 菜の花


実はこれらの植物は多くの虫にとって毒なのですが、モンシロチョウの幼虫はこの毒を克服した、なんともすごい虫なのです。

スジグロシロチョウ

スジグロシロチョウ 春型

以前以下の記事でも登場したチョウ。


このチョウはなんと、春と秋で姿が変わります


春型の姿の方が「スジグロ」という名前の通り、黒い筋がよく目立ちます。

モンキチョウ

モンキチョウ

こちらははねの地色が薄黄色のシロチョウで、はねに白と黒の紋があります。


幼虫はシロツメクサなどを食べるため、街中でも身近なシロチョウの一種です。

キタキチョウ

キタキチョウ

こちらは全身が真っ黄色のシロチョウ。


モンキチョウよりも鮮やかな色味を持ちます。


ちなみに奄美大島以南には、識別の難しいミナミキチョウタイワンキチョウもいます。


さらに海外にも行くと姿の似たキチョウたちがたくさん。


モンシロチョウと同様に、キチョウも紫外線を当てると違って見えるようです。


人間から見るととても見分けが難しいのですが、虫同士には見分けがつくようになっているのかもですね。

ツマキチョウ

ツマキチョウ

はねのふちにワンポイントの黄色がある、可愛らしいシロチョウ。


春限定で見られるチョウです。


ちなみに、ワンポイント部分が黄色いのはオスで、メスは灰色。

ツマベニチョウ

ツマベニチョウ

南国のシロチョウで、日本では九州以南で見られます。


シロチョウの仲間の中では派手な感じで、ふちのオレンジ色が目立ちます。


大型のシロチョウで、モンシロチョウよりも2回りくらい大きいです。

シロチョウに近い種類の虫たち

チョウ目の昆虫

ナミアゲハ

シロチョウに近い分類の昆虫たち


以下で魅力を紹介していますので、ぜひご覧ください!


おわりに

日本で身近に見られるシロチョウは、他のグループのチョウに比べて種類は多くありません


でも記事中で紹介した通り、花との組み合わせがとっても映えるチョウです。


虫と花の関係は奥が深くて、虫は花の蜜を食べる代わりに、花粉を運ぶというような、協力関係を結ぶことがあります。


他にも、植物は花の形を特定の虫が入りやすい形になっていたり、空を飛べない虫を遠ざけるように茎に粘液を出したり。


このように、彼らの関係を観察するのはとっても面白いんです!


虫と植物を組み合わせた観察も、ぜひしてみてくださいね!


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