あ、かっこいい鷹(タカ)がいる!
タカってどんな鳥なの?
こんな疑問にお答えします。
鷹(タカ)といえば、どんなイメージがありますか?
「大きい」「かっこいい」「強い」といったイメージでしょうか。
タカが強そうな印象を受けるのは、肉食性であり、他の動物を捉えて食べる習性があることが大きいと思います。
実際、彼らが他の動物を狩る時・食べる姿はとっても迫力があります。
そんな強くてかっこいいタカたちには、実は様々な種類のものがいます。
身近な場所でも、色々なタカたちが暮らしているんですよ!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、タカ科の野鳥の種類と魅力を紹介します。
タカ科の野鳥の魅力
タカ科の野鳥は、タカ目タカ科というグループに含まれる鳥たち。
僕が思う、タカ科の野鳥の魅力は大きく2つ。
2. 代表的な猛禽類
1. かっこいい鳥たち!
タカのイメージと言えば、かっこいい鳥!
タカはかっこいい鳥(以下はオジロワシ)
少なくとも僕は、彼らを見て「すごい!」「かっこいい!」となります。
というのも、タカは「大きい」「肉食(強い)」「飛翔能力が高い」といった、少年心をくすぐる特徴を持つ鳥たち。
彼らの一つ一つの動きに、ワクワクドキドキしてしまうのです!
実際、タカたちはバードウォッチャーからも人気で、彼らの飛翔姿を狙って撮影する方も多くいます。
いつ来るかも分からないタカの飛翔姿を撮るために、冬の季節であっても、何時間も同じ場所で待つことも。
タカの飛翔姿はカッコよく、迫力がある(以下はノスリ)
僕も各地で彼らの飛翔する姿に出会いますが、その姿はとても雄々しく、彼らが見えなくなるまでつい立ち尽くしてしまいます。
タカたちは、大の大人をこれほどまでに惹きつける魅力のある鳥たちなのです!
2. 代表的な猛禽類
タカたちは爬虫類や哺乳類なども捕食する代表的な肉食性の鳥たちで、「猛禽類」とも呼ばれます。
彼らの狩りの姿や他の動物を食べる姿はとってもインパクトがあり、野生動物のたくましさを見せてくれます。
ところがそんなタカたちも、全てが生きた哺乳類や鳥たちを捕食するわけではありません。
種類によって好む獲物が違い、ハチクマはハチを好んで食べるし、トビは動物の死骸も食べます。
このように種類によって狩りの対象が異なることも、タカたちの観察の面白いところです!
鷹(タカ)と鷲(ワシ)の違い
世の中には、鷹(タカ)と鷲(ワシ)と言う言葉があります。
これらはタカ科の鳥たちを表す言葉で、種名に「〇〇タカ」と「〇〇ワシ」という名前のものがいます。
実は彼らの命名に明確な定義はなく、一般的にタカ科の鳥たちの中で体が大きめなものをワシ、小さなものをタカと呼ぶようです。
ところがタカよりも小さなワシ、ワシよりも大きなタカもいるのがややこしいところ。
ワシの中では小さめな姿のカンムリワシ
このようにちょっと使いにくい言葉なのですが、実際に鳥の話をする時には、具体的な種名で話すことが多いです。
なので、実はこの言葉の使い分けで困ることはあまりないかもしれません。
タカ科の野鳥の種類
ノスリ
冬の時期に農耕地でよく見られるタカ。
比較的ゆっくり飛翔するので、飛翔姿もじっくり見やすいです。
他のタカたちと比べるとずんぐりした体型をしていて、なんだか可愛らしく見えます。
チュウヒ
ヨシ原で見られるタカと言えば、チュウヒ。
広大なアシ原の上をダイナミックに旋回する姿は見応え十分。
静止している時の、鋭い眼光もかっこいいです!
サシバ
サシバは夏鳥で、里山的な環境で見られるタカです。
サシバが見られる場所は、日本らしい風景の広がる場所であることが多い。
日本の美しい景色とセットで楽しめる野鳥です。
オオタカ
「オオ」がつくので大きなタカなのかと思いきや、他のタカと比べて特別大きい訳ではりません。
実は漢字で書くと「蒼鷹」。
羽色が青みがかっていることが由来であり、「アオタカ」が転じて「オオタカ」となったとか。
精悍な顔つきと、青灰色の羽がとてもカッコいい鳥です!
トビ
身近過ぎてあまり注目されないタカ。
むしろ人の食べ物をひったくる習性もあることから、どちらかというと印象の悪いトビ。
しかし、その姿はオオタカよりも大きく、茶色の渋い羽は、よく見ると実はとてもかっこいいのです!
オジロワシ
トビも大きめのタカですが、トビよりもさらに2回りくらい大きなタカ。
北海道では主に冬に見られますが、他の地域ではなかなかお目に掛かれない鳥です。
その大きな羽を広げると、なんと2m以上になるほどで、大迫力です!
オオワシ
白黒の羽と黄色いくちばしが特徴的で、多くの人がイメージするワシの姿ではないでしょうか。
実際オオワシの羽の配色は美しく、その大きさも相まってとても雄々しく美しい鳥です。
こちらも主に冬季に北海道で見られます。
カンムリワシ
こちらはオジロワシ・オオワシとは違い、南国に住むワシ。
南西諸島で見られます。
ワシと名前がつくものの大きさは55cm程度と、トビよりも小さいサイズ。
カンムリと名のつく通り、後頭部に冠羽があります。
かっこいいタカたちを観察しよう!
今回紹介したタカたちの中には身近な場所で見られるものもたくさんいます。
確かにオジロワシやオオワシなどは身近には見られないかもしれませんが、ノスリやオオタカなどは意外に身近な場所で暮らしていることもあるんですよ!
とはいえ彼らは警戒心が強く、繊細な鳥たちでもあります。
あまり驚かさないように静かに観察させてもらいましょう!
かっこいい野生生物を、ぜひ観察してみてくださいね!
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