ネイチャーエンジニア いきものブログ

虫・鳥などの動植物の魅力や知識など、自然観察をもっと楽しむための情報を発信します。

擬態するおもしろい動物たち【虫たちのいろんな擬態の例を紹介】

ビジョオニグモ

動物たちの擬態ってどんなものがあるの?
いろんな例が見てみたい!

こんな要望にお答えします。


動物は「擬態」という、自分の姿を何かに似せるという戦略を良く使います。


擬態と一口に言っても、いろんなバリエーションがあります。


それに似せてきたか!」と驚くようなものもたくさんあるんですよ!


僕はネイチャーエンジニアの亀田です。


年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な生き物に出会ってきました。


そんな生き物好きの僕が、擬態するおもしろい動物たちを紹介します。




 

動物たちのいろんな擬態の例

動物たちのすごい擬態の例を紹介します。


なお、擬態は様々な動物が使いますが、虫のものがインパクトの強いものが多く、今回の例は虫のみになっております。

木の枝に擬態「ナナフシ」

ナナフシモドキ

ナナフシモドキ

「擬態」という言葉を出して外せないのが、この「ナナフシ」。


ちなみに上のは「モドキ」と名前がついていますが、れっきとしたナナフシの仲間です。


枝そっくりな姿に擬態して、敵から身を隠します。


体をゆらゆらと揺らしながら歩きます。


体が大きい(10cmほど)のと、割と歩いて動くため、意外にも見つかりやすい。


しかし、写真のような場所でじっとしていたら見つけづらいですね。


警戒すると前脚を伸ばしてピタッと止まるのですが、その仕草が可愛らしいです。

木の枝に擬態「エダシャク幼虫」

エダシャクも、擬態名人と言える虫。


というのも、シャクトリムシには「土瓶落とし」という別名があります。


エダシャクの幼虫は木の枝に擬態します。


昔、土瓶を木の枝に引っ掛けようとしたら、それが実はエダシャクの擬態している姿で、土瓶が地面に落ちてしまった、というのが由来とのこと。


そのエダシャクの擬態の姿がこちら。


エダシャク幼虫

エダシャク 幼虫

枝そのものです、そしてただでさえ枝に似ているのに、葉で隠れて全身が見えないようにカモフラージュまでしています。


違う角度から見たものがこちら。

エダシャク 幼虫


この写真を撮った時に、葉に隠れているのは偶然の産物なのか?が気になったので確認したら、葉は糸で繋いで落ちないように固定してありました。


さすが擬態名人です。


なお、シャクトリムシ(シャクガ)については以下の記事で詳しく紹介しています。


木の皮や葉に擬態「エダシャク成虫」

エダシャクは実は成虫も擬態上手。


オオバナミガタエダシャク

オオバナミガタエダシャク

木の幹に擬態。


写真を撮った後でも、見分けが難しいほど気の幹と同化しています。


ツマキリエダシャクの仲間

ツマキリエダシャクの仲間

こちらは地面の枯葉に擬態。


こいつはサイズが大きくないので、動いてくれないと気付けません。


ちなみにこの写真は、飛んでいたのが着地したところを撮りました。

ゴミに擬態「クサカゲロウ幼虫」

クサカゲロウ幼虫

クサカゲロウ 幼虫


この幼虫は、ゴミを運びながら移動することで、常にゴミに擬態できるようにしているんですね。


最初に見た時は、ゴミが動いていて驚きました。


でもこれが擬態であることを知ってしまうと、ゴミのかたまりが葉の上に不自然にあるので割と分かってしまいます。

鳥の糞に擬態「ナミアゲハ幼虫」

ナミアゲハ 中齢幼虫

ナミアゲハ 中齢幼虫


こちらはナミアゲハの中齢幼虫。


この頃はまだ体が小さくて天敵に狙われやすいのか、「鳥の糞」に擬態し、控えめに生活します。


ちなみに、もっと大きくなって終齢幼虫になると、姿がアオムシ型に切り替わり、行動も積極的になって食欲旺盛に葉を食べまくります。


ナミアゲハ 終齢幼虫

ナミアゲハ 終齢幼虫


虫は、行動や生活に合わせて姿を変化させていくのも面白いところです。


虫の変態については、以下の記事で詳しく解説しています↓


スズメバチに擬態「アカウシアブ」

アカウシアブ

アカウシアブ


このアブは大きさ、色味がスズメバチにそっくり


この種は動物の血を吸うので、音を出して追ってくるのですが、その姿を一瞬見ると、本当にススメバチと見間違えてしまいます。


アカウシアブは毒は持っていないので、この擬態は「ミュラー型擬態」であると思われます。

人の顔に擬態!?「ビジョオニグモ」

ビジョオニグモ

ビジョオニグモ

ヒゲ面のおじさんに擬態。


…すみません、これはおまけのネタ画像です。


でも、こんな風に面白い複雑な模様を持った生き物はたくさんいるので、探して見ると楽しいと思います!


ちなみに、ビジョオニグモのビジョの由来は本当に「美女」で、その繊細な姿の美しさから来ています。

おわりに:様々な擬態を観察してみよう!

身近な場所にも擬態をした面白い虫たちはたくさんいます


あなたも身近な場所で、面白い虫たちの観察をしてみませんか?


以下の記事では昆虫観察の始め方や、観察に役立つ道具を紹介していますので、ぜひご覧ください!


合わせて以下もお読みください↓

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虫の魅力紹介まとめ【甲虫目、チョウ目など分類ごとに紹介】