ネイチャーエンジニア いきものブログ

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ナミアゲハ - 意外と知らない最もポピュラーなアゲハチョウの特徴と魅力

ナミアゲハ

街でアゲハチョウ見たよ!
アゲハチョウって綺麗で大好き!

僕も同じ気持ちです。


ネイチャーエンジニアの亀田です。


ナミアゲハ(アゲハチョウ、アゲハとも言います)は、最もポピュラーなアゲハチョウ


街中の生活に適応していて観察しやすいチョウですが、その姿はとっても美しいです。


もちろん僕も大好きなチョウで、このブログ内でも何度も登場してもらいました。


そんな身近な彼らですが、意外とその生活環を知らない人も多いはず。


というわけで今回は、ナミアゲハの特徴と魅力を紹介します!




 

ナミアゲハ(アゲハチョウ)の特徴と魅力

ナミアゲハ

名前の由来は最もポピュラーなアゲハチョウであること

アゲハチョウと言えば、ほとんどの人がこの種を想像するはず。


名前はアゲハ・アゲハチョウのほか、ナミアゲハとも呼ばれます。


ナミアゲハの「ナミ」は、「最も一般的な・標準的な」といった意味。


そう、ナミアゲハは名前的にも最もポピュラーなアゲハチョウなのです。


ちなみに、アゲハは漢字で「揚羽」と書き、その由来は「花の蜜を吸う時に、羽を震わせている姿から」。


そのほか虫の変わった・難しい漢字の由来については、以下の記事で紹介していますのでどうぞ↓


春と夏で姿が変化する【春型と夏型】

実はナミアゲハは、春と夏で姿が変化します。


ナミアゲハ 春型

ナミアゲハ 春型

ナミアゲハ 夏型

ナミアゲハ 夏型


夏型の方が全体的に黒っぽく、サイズも大きくなります。


これを季節型なんて言って、発生する時期によって違う姿になるチョウは結構いるんですね。


大きくなる理由は、幼虫時代に食べるえさの量などが影響しているようです。


チョウの季節ごとの姿の違いについては、以下の記事で解説しています↓


街中でも見られるナミアゲハ

ナミアゲハは、街中でもよく見られます


なぜなら、幼虫がミカン科の葉を食べて育つため。


街には、ゆずを育てている家があったり、庭木としてミカン科の木が植えられていたりして、幼虫が育つ環境が意外に多いのです。


ちなみに、虫が食べるえさの植物のことは、「食草・植樹」なんて言います。


このように街中ではナミアゲハが実際多いのですが、自然度の高い森の中などでは別のアゲハチョウの方が多い印象。


特に山など標高の高い場所に行くと、カラスアゲハやクロアゲハなど、別種の黒いアゲハチョウの方が多いですね。

アゲハチョウの変態

ナミアゲハ 終齢幼虫

完全変態する虫【幼虫はかわいいアオムシ】

アゲハチョウは完全変態タイプの変態をします。


完全変態とは、

卵 → 幼虫 → さなぎ → 成虫

4段階に変化するタイプの変態のこと。


学校でナミアゲハの幼虫を飼育したりすることもあるので、変態という用語はよく知らなくても、この変化自体は知っていることが多いかもしれませんね。


変態の各段階は、以下のような姿です。


ナミアゲハ 卵

若齢幼虫

ナミアゲハ 若齢幼虫

終齢幼虫

ナミアゲハ 終齢幼虫

さなぎ

ナミアゲハ さなぎ

成虫

ナミアゲハ 成虫


上の写真を見て思ったかもしれませんが、アゲハチョウの幼虫は若齢幼虫と終齢幼虫で大きく姿が異なります。


しかし、これは変態ではありません


なぜなら、生活スタイルは大きく変化していないから。


えさの量などは変わりますが、木の枝などを移動し、葉を食べるという生活スタイルは同じなのです。


変態について詳しくは以下の記事で詳しく解説しています↓


幼虫はかわいいアオムシ【鳥の糞やヘビに擬態】

変態の段階の中でも、幼虫に焦点を当ててみます。


ナミアゲハの幼虫は、若齢・終齢それぞれの段階で擬態をしていると言われています。

・若齢幼虫 → 鳥の糞に擬態
・終齢幼虫 → ヘビに擬態


若齢幼虫時代は、糞に擬態してかなりひっそりと暮らします。


終齢幼虫時代になると、目のような模様が出て(ヘビに擬態)、そこからは積極的にえさを食べるようになります。


終齢幼虫の姿は、ザ・アオムシですね。


こんな感じで、姿と共に行動が変化するのも面白いところですね。


擬態も奥が深くてですね、擬態については以下の記事で解説していますのでどうぞ↓


また若齢・終齢共通して、敵を威嚇する時に臭角という角を出します。


名前の通り、においのする触角のようなもので、敵を追い払うのですね。


先述した通り、ナミアゲハの幼虫はミカン科の葉を食べますので、このにおいはミカンのようなにおいがします。


僕はミカンが好きなので、全然嫌なにおいに感じないのですが、他の天敵に対しては一定の効果があるのでしょう。


チョウの幼虫は、基本的にイモムシ・アオムシですが、結構イモムシにハマる方もいて、人気の虫たちです。


もっとイモムシについて知りたいという方は、以下の記事もどうぞ↓


おわりに

身近な虫ながらも、たくさんの魅力があるナミアゲハを紹介しました。


特に春型・夏型の話なんかは、僕は本気で自然観察を始める前まで知りませんでした。


身近な場所で見られる虫でも、意外と知らないことが多いんですね。


よく観察してみると、きっともっと色々な発見がありますよ!


まだまだ魅力的な虫たちがたくさん!そんな彼らの記事は以下でまとめています↓


合わせて以下の記事もどうぞ↓

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見つけた虫を識別したい!虫の名前を調べる3つの方法

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では、また。