自分は虫が好きだけど、妻は虫が苦手…。
旅行でキャンプも選択肢から外れてしまうし、虫について理解してくれたら嬉しいなあ。
こんなことはありませんか?
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をして様々な虫に出会い、出会った虫の魅力を当ブログやアプリで発信しています。
僕はこの活動を続けて5年ほどですが、活動を始めた当時、僕の妻は”虫が苦手”でした。
僕の活動への理解はしてくれて、ずっと応援もしてくれているし一緒に森に行く、とかもしていましたが、
・虫の話は「そうなんだ」と、話は聞いてくれる(が、それ以上話は進まない)
という反応でした。
しかしそれから数年後。
今では、「今日の探索ではこんな虫に出会えたんだよ!」なんて写真を見せて報告すると、
「不思議な姿だね。どんな虫なの?」
のように、興味を持って聞いてくれるようになったのです。
先日本人に「もう虫は嫌いじゃなくなった?」と確認したところ、「うん、嫌いではなくなった」という言葉もいただけました!
今回の記事は「こうすれば虫嫌いが治る!」といった話ではありません。
ただ、「僕の妻が虫嫌いを克服した話」と「その体験からの考察」が、同じ状況の人の参考になればと、紹介したいと思います。
妻が虫嫌いを克服した話
虫が苦手だった妻
冒頭でお話しした通り、僕が今の活動を始めた当時、僕の妻は"虫が苦手"でした。
それでも、妻は僕の活動を否定したり反対はしませんでした(ありがたい)。
ただ、虫については共感されなかったりしました。
例えば、生き物観察の話を妻にする時は、
今日はこんな面白い虫がいたよ!
この虫は、ここが特徴的でね…!
私、毛虫は嫌いなの。写真見たくない。
という感じだったり。
ちょっとしたドタバタもありました。
一緒に森に行った時に、
セミがたくさんいる!にぎやかでいいなー!
なんて思っていたら、飛んでいたセミがよりによって妻の方に向かってぶつかり、
いやあああああ!
セミがたくさんいるところは嫌!
といったこともありました。
虫の魅力を語り続けた
とはいえ、妻は全ての虫がダメだったわけではなく、カブトムシを見るのとかは大丈夫でした。
なので苦手そうな虫については避けつつ、僕は探索を行く度に出会った虫の魅力を妻に伝え続けました。(※虫との出会いに興奮して、伝えるのを我慢できなかっただけ)
超美しいカメムシを見つけて感動したことを伝えたり−−。
「歩く宝石」とも呼ばれるアカスジキンカメムシ
スズメバチそっくりな、面白いカミキリムシに出会った時の驚きを話したり−−。
スズメバチに擬態したトラフカミキリ
カマキリに鎌で指をつかまれた上にがっつり噛みつかれて、痛かったことだったり−−。
大型のカマキリ、オオカマキリ
そうやって話をし続けていたら、クマバチは「もふもふでかわいい」と言うので、クマバチと類似のハチの写真が撮れたら必ず見せるようにしていました笑
もふもふのクマバチ
そうやって数年間、毎回・毎日のように虫についてプレゼンしていたら、だんだんと妻の反応が変化していったのです。
ついに虫嫌いを克服した妻
最初は虫そのものについての話は膨らまなかったのですが、徐々に虫の特徴や生態について妻から質問されるようになりました。
以前は、「そうなんだ」や「へえー」で終わっていた感想が、
「不思議な姿だね。どんな虫なの?」
というふうに。
今では、以下のようなことをよく言われます。
(部屋に)アダンソンちゃん(※)がいたよ。
写真撮らなくていいの?
※アダンソンハエトリ
また1年ほど前には、沖縄の離島の民宿に泊まったのですが、その民宿は夜も消灯まで玄関を開けておくスタイル。
そのため民宿内には虫やヤモリが多く侵入していたのですが、そこで3日間ほど普通に過ごしました。(ちなみに僕は民宿内でもたくさん虫に出会えてうれしかったです)
このように、もはや都会の平均的な男性よりも虫に慣れているんじゃないか、と僕は思っています。
そしてついに先日本人に「もう虫は嫌いじゃなくなった?」と確認したところ、「うん、嫌いではなくなった」という言葉をいただけました!
虫好きか虫嫌いかは身近にいる人の影響も大きい
「虫嫌いになる理由と克服方法」という記事では、自分の周り人たちの評価の影響が大きいと紹介しました。
さらに特に都会に住んでいると本物の虫に触れる機会はあまりなく、虫に対する情報不足から「周りの人からのマイナス評価を反証しづらい」という問題があります。
例えば、「あの虫は危険らしい」という噂話があったとして、知識があれば、
確かに毒はあるけど、こちらから触ったりしなければ悪影響はないよ。
と言えます。
しかし知識がなければ、
ネットで毒があると書いてあったし、やっぱり危険な虫なのかしら…
と思ってしまいます。
基本的に都会に住んでいると虫との接触回数は減るし、家の中に出て来たら害虫扱いになってしまうので、普通に暮らしていたら良いイメージを持つ方が稀でしょう。
一方で、もし普段関わる人が虫好きだと、基本的には虫に対しての知識もつくし、ポジティブな言葉も多く耳にするようになります。
例えば毒を持つ虫などに対しても、知識があれば「ここに気をつければいい」と対処法がわかるので、イメージで無闇に怖がることはなくなります。
そんなわけで、妻に関しては虫好きの僕が毎日話していることの影響を、結構受けているのだと思います。
ちなみに、実は僕の両親も、実家に帰ると
「家にカマキリが卵を産んだんだけど、…」
というふうに、実家で暮らしていた時は一切されたことのない、「虫の質問」をするようになりました。
これも僕が実家に行く度に生き物の話をしているので笑、その影響だと思います。(虫への興味を持ってくれて、嬉しいです)
虫に興味を持つ人を増やす!
このような経験から、虫に興味のない人でも「身近で虫の話題が出続ければ興味を示してくれる」ということがわかりました。
僕は「イメージで虫が害虫扱いされて殺されてしまう」とかは減らして、人と野生の生き物たちが共存できる道を見つけていきたいと思っています。
そのためには「虫に興味を持ち、虫の魅力を語る人が増えること」はとても大切。
なので僕は、引き続き虫の魅力を発信し続けていこうと思います!
ちなみに「いきなり本物の生き物に触れるのはちょっと…」という方もいると思いますが、ゲームで虫のことを知るアプリも配信していますので、こちらもぜひご覧になってみてください!
■ 虫探しロールプレイングゲーム「むしマスター!3」
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