ネイチャーエンジニア いきものブログ

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コガモは臆病で小さいカモ!チョコレート色の頭も美しい

コガモ オス

小さくてきれいなカモを見つけたよ!

あのカモってどんな鳥?

こんな疑問に答えます。

  

写真の鳥は、コガモという名前のカモ。

  

日本で見られる身近なカモでは、最小級のカモです。

 

コガモは小さいだけでなく、チョコレート色の地に緑色の模様が入った美しい頭部もとっても特徴的。

 

コガモは小さいながらも、冬の川に彩りを与えてくれる素敵なカモなのです!

 

僕はネイチャーエンジニアの亀田です。

 

年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。 

 

そんな鳥好きの僕が、コガモの特徴と魅力を紹介します。

 

※動画版はこちら▼

コガモ - チョコレート頭の小さなカモ(YouTube)

 

 

コガモは日本最小級のカモ

コガモは日本で身近に見られるカモの中で、最小級の大きさのカモです。

 

日本最小級のカモ、コガモ

コガモ オス

 

僕が愛用している図鑑によると、日本で最も飛来数が多いマガモの全長が59cmに対して、コガモの全長は37.5cm。

 

なんとマガモの2/3ほどのサイズしかないのですね。

 

比較してみると、このような感じになります。

 

コガモとマガモ(左上がマガモ)

コガモとマガモ

 

名前も紛らわしいですが(子ガモではない)、上の写真は立派な大人の姿。

 

コガモは小さくてかわいらしい姿のカモなのです。

 

コガモのチョコレート色と緑色の美しい頭部

コガモのチョコレートヘッド

コガモは、チョコレート色と緑色の美しい頭部も特徴的です。

 

チョコレートヘッドのコガモ

コガモ オス

 

身近な場所でこんなに美しい鳥に出会えるなんて、嬉しいですよね。

 

僕自身、このコガモの美しい姿を観察したのがきっかけで、カモに興味を持ち始めました。

 

そのため、僕にとってコガモは思い入れの強いカモでもあります。

 

オス・メス、繁殖期・非繁殖期の姿の違い

実は全てのコガモが上のような鮮やかな羽を持っているわけではありません

 

チョコレートヘッドは、「オスの繁殖期にだけ見られる姿」。

 

カモの多くは、オスとメスで姿が違う上に、繁殖期と非繁殖期でも姿が大きく異なるのです。

 

カモの非繁殖期の姿をエクリプスと言い、オスのエクリプスはメスの姿にそっくりの姿です。

 

例えば、以下の写真はコガモのペアですが、なんと手前は"非繁殖期"のオスのコガモです。(奥はメス)

 

非繁殖期のオスは地味な姿

コガモ エクリプス

 

コガモは10〜11月くらいに日本に飛来しますが、飛来したての頃はエクリプスの地味な姿をしています。

 

それが12月以降になって、冬の季節になってくると繁殖羽に生え替わっていくんですね。

 

コガモを含めたカモのオスの多くは、「換羽(かんう)」によってびっくりするような変身をするのです。

 

ちなみに、オスとメスの見分け方は「くちばし」で可能。

 

メスのくちばしの基部は黄色

コガモ メス

 

オスのくちばしは真っ黒なのに対して、メスの場合基部は黄色です。

 

なぜ派手な姿に変身するのか?

なぜカモたちが派手な姿になるかというと、それは繁殖活動のため。

 

繁殖期になると、美しい姿に着飾ってメスにアピールするのです。

 

しかし野生動物にとって、派手な姿になるというのは天敵に狙われやすくなるというリスクも伴います

 

カモたちにとって繁殖活動というのは、そのリスクを負ってまで行う必要のある、超大切な活動なのですね。

 

このように、カモの姿は季節によって全然違う。

 

この「季節による姿の変化」も、カモたちの観察の面白いところです。

 

コガモは臆病なカモ【どうすれば観察できる?】

コガモは姿が小さいせいか、他のカモよりも臆病で警戒心が強い

 

一緒にいる他のカモはそのまま居座っているのに、コガモたちはササーッとヨシ原の中に隠れてしまうんですね。

 

さらに隠れた場所に近付いたりしようものなら、一気に飛び去ってしまいます。

 

そのため隠れる場所が多くて広大なヨシ原などでは、コガモを近くで観察するのは結構難しい

 

一方で、コガモは街中の川などでも見られます。

 

以下の写真は、街中の川にいたコガモを撮ったものです。

 

街中でも見られるコガモ

コガモ オス

 

他の鳥でもそうですが、こういう場所にいるコガモは人馴れしていて、そうそう逃げません。

 

なのでコガモを観察する時は、住宅地近くの川などの方が圧倒的に観察しやすいです。

 

こういう場所にいると、確かに人間にはたくさん見られますが、捕食者である猛禽類などからは狙われにくいのでしょう。

 

ツバメとの関係性と同じように、人間たちがコガモたちを守っている構図になっているのかもしれませんね。

 

コガモと同じ分類に属する鳥たち

カルガモ

コガモはカモ目カモ科に属する鳥。同じ分類の鳥たちを以下で紹介しています。

 

[カモ目]

カモ目の野鳥まとめ|水上生活に適応した美しい水鳥たち

[カモ科]

鴨(カモ)の種類と魅力|カモは地味な野鳥ではない!実は個性的で面白い姿を持つ

 

おわりに:コガモを観察してみよう!

嬉しいことに、コガモは他のカモと比べて北国へ帰るのが遅いカモでもあります。

 

僕の自宅の近くでは、毎年4月頃までいて、桜と一緒に観察することもできます。

 

また春頃になると、体全体を使ったメスへの求愛行動も見られるようになります。

 

鳴きながら一生懸命体を動かしてアピールする姿はとっても可愛いので、そんな彼らの姿もぜひ観察してみてください!

 

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