ネイチャーエンジニア いきものブログ

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アブという虫の魅力。アブは人を刺す怖い虫なだけではない

ナミハナアブ

みなさん、アブと聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?

 

しつこく付いてきて、人を刺す嫌な虫でしょ?

 

という方、多いのではないでしょうか?

 

山に登ったりすると、本当にずーっと付いてきますよね。

 

尊敬するほどの強い精神力を持っている虫です。

 

でも、実はアブにはいろんな種類がいて、人に害を与えるだけの虫ではないんですよ。

 

僕はネイチャーエンジニアの亀田です。

 

年間100回以上虫探しに出かけて、1,500種以上の虫に出会ってきました。 

 

そんな虫好きの僕が、「アブ」の魅力について紹介します。

 

 

 

 

アブとハエの関係

アブってハエと似ています。

 

というのも、アブは「ハエ目」というグループに属するのです。

 

では、アブとハエはどこが違うのか?

 

それは、さなぎから成虫に羽化する時、さなぎの裂け方が違うことで区別されます。

 

つまり、外見上の区別はないってことです。

 

動物の分類は人間が独自にルールを決めたことですから、さなぎの裂け方が違うことが動物として違いが大きくあるかは分からないわけです。

 

少なくとも見た目上は、アブとハエはとっても近いグループということですね。

 

アブは人を刺す?

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ではあなたが最も気になるであろう、アブが人を刺す件について。

 

屋久島に行った時のことです。

 

縄文杉を見た後、クタクタになりながら帰り道を歩いていると周りをアブが2、3匹飛び回っていました。

 

普段僕が探索に行く時、アブが周りを飛び回っていてもほぼほぼ刺されることはありません

 

今日もしつこく付いてくるなー

 

くらいに流していたら、

 

いて!

 

くるぶしの上あたりを突然ブスッと刺されました…

 

屋久島のアブは割と刺してくるということを学習しました。

 

アブが人を刺す理由 

アブが人を刺す理由は、食事のため

 

人を刺すアブは、吸血性のアブと言います。

 

それは、動物の血をエサとしているからです。

 

実はブーンと飛ぶもハエ目。

 

刺してくるアブの気持ちは蚊と同じ。

 

美味しそうな血のにおいがするぞ〜

 

です。

 

人間をエサとして見ていて、血を吸いに寄ってきているのです

 

アブとハチの人を刺す仕組みの違い

アブの人を刺す仕組みを考えてみましょう。

 

例えば、スズメバチも人を刺す虫です。

 

しかし、人を刺す仕組みはアブとハチで全く異なります。

 

アブは前述した通り、「食事のため」でした。

 

しかし、ハチは「攻撃・防衛のため」に人を刺します。

 

ハチの毒針は、卵を産むために使われる「産卵管」が変化したものです。

 

この産卵管は尻の先っちょにあり、そもそも身や巣を守る為に変化しました

 

スズメバチの攻撃行動についてはこちら↓

 

対してアブは、口にあるストロー状の管で刺します。

 

そのストローを使って、エサである動物の血を吸うのです。

 

なので人間にとっては同じように刺す虫と感じるかもしれませんが、ハチとアブでは刺す目的も仕組みも全然違うのですね。

  

人を刺すアブの仲間

ヤマトアブ

ヤマトアブ

人を刺すアブの中でよく目にするのが、この種類です。

 

雑木林でも見られますが、平地のものより山で見るものの方がよく寄って来るように感じます。

 

アカウシアブ

アカウシアブ

それと、大型でよく目立つ吸血性のアブです。

 

大きいのと黄色と黒の縞模様のせいで、ぱっと見スズメバチに見えます

 

僕が初めて見たとき、ブンブンとこいつがやってきて、「スズメバチに追われてる!」と思って焦った記憶があります。

 

こいつはきっと、スズメバチに擬態しているんでしょうね。

 

刺さないアブの仲間たち。人を助けるアブもいる

人を刺すアブについて色々紹介してきましたが、実は全てのアブが人を刺すわけではありません

 

むしろ人を刺す種類のアブの方が少ないんです。 

 

花の蜜を吸ったり、植物食のアブも多くいて、それらは全く害はありません

 

そんな刺さないアブの代表的なグループを2つ紹介します。

 

1つ目は、ハナアブ類です。

ハナアブ

ハナアブのエサは花の蜜です。

 

ミツバチのように、エサを取る時に花粉を運ぶことで植物の受粉を助けます

 

下の虫はハナアブの幼虫時代の写真です。

ハナアブ 幼虫

成虫の時の姿とは全然異なりますよね。

 

アブは幼虫時代と成虫時代の生活スタイルが全く異なる、「完全変態型」の昆虫です。

 

ハナアブの幼虫時代は肉食性で、そのエサはアブラムシです。

 

農家の方にとって、アブラムシは農作物を傷める害虫ですから、それを食べてくれるアブは嬉しい存在なのです。

 

幼虫時代は害虫のアブラムシを退治し、成虫になると植物の受粉を助ける。

 

ハナアブは人間を助ける、益虫なのです。

 

ちなみに、紛らわしいですがハナアブは分類的には実はアブではなくハエの仲間です。

 

その他のハナアブの仲間については、以下の記事でも紹介しています↓

 

2つ目は、ムシヒキアブ類です。

シオヤアブ

ハナアブと比べるとちょっといかつい姿ですね。

 

そう、ムシヒキアブは肉食性の昆虫です。

 

人間を狙って刺すことはありませんが、他の虫を襲って食べるアブなのです。

 

上の写真のシオヤアブ

 

そのターゲットには、なんとスズメバチも含まれます

 

シオヤアブの攻撃方法は奇襲

 

突然素早く飛翔し、後ろからブスッと刺して相手を仕留めます。

 

その忍者のような攻撃方法から、暗殺昆虫なんて呼ばれます。

 

ムシヒキアブの狩りの成功率は高めのようで、僕が探索に行く時もよく食事中のムシヒキアブを見ます。

 

他にもアブの仲間はたくさんいて、面白い姿や習性を持つものばかりですよ!

 

おわりに

  • アブが人を刺す理由は「食事」のため
  • ハチは「攻撃・防衛」のために人を刺す
  • 人を刺すアブの紹介
  • 人を刺さないアブの紹介

をお伝えしてきました。

 

アブというと、一緒くたに「人を刺す厄介な虫」として扱われます。

 

かつては僕もそんなイメージを持っていました。

 

ですが、よく知るとアブは多様で魅力的な生き物であることが分かります。

 

人を刺すアブであっても、面白い生き物なんです。

 

都会で人を刺すアブがいないのは何故でしょうか?

 

それは、人を刺すアブの幼虫はきれいな水でないと生きられないからです。

 

そう考えると、都会で人を刺すアブの仲間がいないのはいいことなのかどうか、考えさせられますね。

 

Webで「アブ」と検索すると、アブのグループの区別もなく「人を刺す」「不衛生」という説明がされているサイトもあります

 

悪者にされがちなアブについて正しく知ってもらいたくてこの記事を書きました。

 

アブには、ハナアブのように人間にとって有益な種だっています。

 

この記事を読んで、少しでもアブに興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

合わせて以下の記事もどうぞ↓

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「かわいい・きれい・かっこいい」虫を知ろう!魅力的な昆虫まとめ

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では、また。