ネイチャーエンジニア いきものブログ

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コワモテの野鳥が持つ隠れた美声。シメ(蝋嘴鳥)の特徴と魅力

シメ

隈取りのようなコワモテの鳥がいる!

あの鳥はダレ?

こんな疑問にお答えします。


ネイチャーエンジニアの亀田です。


顔に隈取りのような模様のある、ちょっといかつい野鳥


この鳥はシメという鳥です。


冬になると日本に飛来する冬鳥で、大きなくちばしも印象的。


そんなコワモテな彼らには、コワモテな顔以外にも面白い魅力があります。


というわけで、今回はシメの特徴と魅力について紹介します。




 

シメの魅力と特徴

シメ


スズメ目アトリ科の野鳥

以前紹介した鳥の中に、随分シルエットの似た鳥がいます。


それはイカル


イカル

イカル


イカルも同じアトリ科の鳥ではありますが、イカルはイカル属、シメはシメ属なので所属するグループは少し違います。


体の大きさはイカルの方が一回り大きいですね。


ただ、2種とも太いくちばしが特徴的だし、よく一緒に行動していることもあって、自然と近い鳥のイメージを持ちます。

隈取りのようなコワモテの顔

冒頭で紹介した通り、印象的なのは隈取りのような模様のある顔


この隈取り、実はオスとメスで少し違います


シメ メス

シメ メス


メスは隈取のような模様が薄く、優しい顔をしてますよね笑


このように、オスとメスでは隈取り模様の有無が違います。


他の鳥もそうですが、羽の模様やデザインはオスの方が複雑なことが多いんですよね。

名前の由来は鳴き声【蝋嘴鳥】

シメの名前の由来は、鳴き声。


シッ」という鳴き声をする鳥 =「シメ」となったようです。


」は「」ということを意味するようで、スズメやツバメも同様のネーミングとのこと。


ちなみにシメには蝋嘴鳥(ろうしょうちょう)という別名もあります。


こちらはロウのような灰色の色のくちばしが由来のようです。


シメはこの太いくちばしで固い木の実も割ることができ、木の周囲で「パチ、パチ」という音を出して木の実を食べているところをよく見ます。


昔の人から見てもシメのくちばしは特徴的に見えたのですね。

隠れた美声の持ち主【綺麗なさえずり】

先述した名前の由来の「シッ」は地鳴きというもの。


繁殖期の縄張りアピールや求愛行動に使われるは囀り(さえずり)と呼びます。


僕はシメのさえずりを聞いたことがあるのですが、とても透き通った綺麗な鳴き声でした。


イカルの鳴き声も綺麗な声だと紹介しましたが、シメも負けないくらいの美声です。


ちなみにきれいな鳴き声の鳥は以下の記事で紹介しています↓


ただ、シメのさえずりを聴くことは簡単にはできません


なぜなら、シメは冬にロシアや中国から日本に飛来する冬鳥。


彼らは繁殖期でない冬にさえずることはほぼないからです。


僕はがさえずりを聴けたのは、飛来したての頃に偶然聴けただけであり、本当にラッキーでした。


彼らの声を日本で確実に聴くとしたら、日本でも繁殖地になっている北海道に夏に行く、というのが良いでしょう。

おわりに

今回はシメについて紹介しました。


冬鳥であるシメのさえずりは、日本では聴ける場所が限定されます。


そのため、冬に来るのを待つだけでなく、彼らの繁殖地にも訪れてその美しい鳴き声を聞くという楽しみ方もあります。


ぼくもまた彼らの美しい鳴き声を聴くために、いつか繁殖地を訪れたいと思います!


機会があれば、あなたもぜひ彼らのもう一つの故郷を訪れてみてください!


まだまだ魅力的な鳥たちがたくさん!そんな彼らの記事は以下でまとめています↓


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では、また。


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