待ち合わせの時間まであと15分ある…!
この微妙な時間、有効に活用できないかなあ?
こんな悩みにお答えします。
少し余裕を持って出発した結果、待ち合わせの時間まであと15分。
早く着いてもやることないし、カフェに入るには微妙な時間。
とりあえず遅刻はしないように、待ち合わせ場所に行ってケータイをポチポチ。
「なんだか時間を無駄にしているような…」。
こんなこと、ありませんか?
上の例ではケータイで待ち時間を潰していますが、待ち合わせ場所が家や訪問先のような場合、早く行くこと自体ができないということもあります。
このような場合の対処の1つに「自然観察」という選択肢があります。
これを使えば、きっと日常の移動時間や待ち時間がもっと楽しく・有意義なものになりますよ!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な生き物に出会ってきました。
そんな僕が、「待ち時間を使った自然観察」について紹介します。
待ち時間は「手持ち無沙汰」である
仕事における訪問先の会社での打ち合わせ、友達宅での宅飲み、駅前の待ち合わせ。
人と会う際には、「待ち合わせ」が必ず発生します。
僕は遅刻しないように大抵は少し早めに着くように出発するのですが、その時に発生する「微妙な待ち時間」を有効に使えないかとよく思っていました。
待つこと自体がストレスなわけではないのですが、どうも"手持ち無沙汰"なんですよね。
手持ち無沙汰の例を挙げると、
・集合場所でずっとケータイポチポチ
・本屋などで時間を気にしながら立ち読み(本に集中できない)
など。
ところが、僕が「自然観察」を始めてからは、日中に関してはこのストレスからはほぼ解放されたのでした!
待ち時間を有効化できる自然観察
街を歩いている時に「自然」を意識して探してみると、都市部であったとしても意外と色々なものが見つかるものです。
例えば、人里に住む代表的な野鳥のスズメは、渋谷や原宿の街中だって見られます。
人にとって最も身近な野鳥スズメ
自然観察をする以前の僕にとって、スズメは風景の一部でしかなかったのですが、野鳥に興味を持ってからは、
・人混みの中、どのタイミングでえさを拾いに来るんだろう?
など、飽きずにずっとその動きを観察していられるようになりました。
ペットを飼うと、他愛もない仕草をずっと「かわいい」とか言って見ていられますが、そんな感じです。
しかも興味の対象は、"動植物全て"。
そうなると何かしら生き物がいてくれさえすれば、ずっと飽きずに観察できるわけですから、15分程度の待ち時間を消化するのは簡単になるのです。
それどころか出かけた土地土地の自然を感じられるわけですから、むしろ有意義な時間にもなり得ます。
僕の場合、あらかじめ待ち合わせ場所近くの公園や緑がある場所をチェックしておき、そこを巡る時間を考慮して出発することも多くなりました。
おかげで日中においては、待ち時間のヒマはほぼなくなったのです!
待ち時間を使った自然観察の例
スポットでの観察
目的地周辺に、緑のある公園や川など自然のあるスポットがあると、観察対象には困りません。
待ち合わせ場所近くに良さげなスポットがあったら、ぜひ立ち寄ってみましょう。
まずは植物に注目です。
公園内の環境が多様であるほど、様々な植物が見られるでしょう。
例えば春だったら、スミレの花が見られるかもしれません。
春に花を咲かせるスミレ類
花の上ではよくチョウたちが賑わっています。
例えばシジミチョウは環境や季節によって、異なる種類のものが見られると思います。
シジミ貝のようなはねを持つシジミチョウ
木の枝や樹上を見れば、野鳥も。
もし公園内に池があれば、「清流の宝石」と呼ばれるカワセミを見られるかもしれません。
清流の宝石と呼ばれるカワセミ
これらのスポットに行く場合、広さによっては15分程度では回りきれないので、出発時間を調整してゆっくり回っても良いかもしれません。
道路での観察
住宅街の道路(大通りなどでない、車通りが少なめの道)も、実は自然観察しがいのあるスポットです。
目的地までの道中で、自然観察することもできるのです。
まず上を見上げると、電線や木の上に野鳥が止まっているのが観察できるはずです。
ヒヨドリやムクドリは、都市部の住宅地でも見られる野鳥です。
「ヒーヨ!」と鳴くヒヨドリ
よちよち歩きのかわいいムクドリ
冬には庭の果実を狙って、ジョウビタキが見られるかもしれません。
オレンジ色のジョウビタキ(オス)
街路樹として植えられているサクラなどの樹木や、花壇に植えられている園芸植物を観察することもできます。
また道路脇に目をやると、コンクリートの隙間や割れ目にある植物たちが見られます。
これらの、街中のスキマの環境を活かして生き抜くたくましい植物たちにも注目です。
かわいい姿なのに生態はたくましいカタバミ
生垣に目を向けると、ミカン科の植物が植えられているようなところでは、アゲハチョウがひらひらと飛ぶ姿を観察することができます。
メジャー感のあるアゲハチョウ
また、コンクリート塀には、テントウムシのような小さな虫が、街路樹にはセミがいます。
セミの種類によって好む樹種が異なる傾向があることにも気付けるかもしれません。
街中でもよく見られるアブラゼミ
道路での生き物観察を楽しめるようになると、ただの移動時間がとっても楽しい時間に変化し、日常の幸福度が増すので、おすすめですよ!
自然観察をもっと楽しむ
自然観察では「生き物の知識を増やす」と、観察がさらに楽しくなります。
なぜなら、
「今日道路で見た植物には、こんな虫がつくらしい。今度通った時に、探してみよう!」
のように、知識が増えるほど興味や視点が広がるからです。
インターネット、本、SNSなどには、"楽しく生き物を学ぶコンテンツ"がたくさんあるので、これらを活用しましょう。
当ブログでも身近な動植物の魅力紹介をしているほか、自然観察に関する情報も紹介しています。
また、僕が開発・運営している虫探しゲームや鳥探しゲームもありますので、ぜひこちらもご覧ください↓
■ 虫探しロールプレイングゲーム「むしマスター!3」
■ 放置系虫あつめゲーム「虫コレクション」
■ 野鳥観察ゲーム「鳥マスター!」
おわりに:生き物の魅力を知ると日常が楽しくなる!
身近な生き物の魅力に気付くと、今まで面白みを感じなかった場所や時間が、突然興味深い場所に変わります。
このように日常がより楽しくなるのは、とっても良いこと。
ぜひ待ち時間を使った自然観察、試してみてくださいね!